OGC Simple Featuresとは?

標準

2014年10月3日


今回はOGC Simple Featuresについてご紹介します。

OGC Simple Featuresとは?

Simple Features(正式名:Simple Feature Access)とは、OGC(Open Geospatial Consortium)ISOが定義した、ポイントやライン、ポリゴンなど2次元の地理データに対する仕様の規格です。OGCでは、Simple Featuresを「共通仕様」「SQL」「CORBA」「OLE/COM」の4つに分けて記載しています。

Simple Featuresの定義目的

Simple Featuresは、他システムとの互換性を高めることなどを目的としています。以下、OGCに記載されている共通仕様、SQL、CORBA、OLE/COMの4つについて説明していきます。

共通仕様

Simple Featuresとして定義されている項目は、「ジオメトリの種類」「空間関係(Spatial Relation)」「WKT」「WKB」です。

■ジオメトリの種類

ジオメトリの種類では、ポイントやライン、ポリゴンといった一般的な用語から、地物属性といった地理学的用語まで定義されています。

ポイント(ライン、ポリゴン)が複数集まったものをマルチポイント(マルチライン、マルチポリゴン)といい、ポイント、ライン、ポリゴンが組み合わさったものをジオメトリコレクションといいます。
pict1

■空間関係(Spatial Relation)

空間関係とはジオメトリの関係の判定であり、そこに記述してあるのは「交差する」、「含まれる」といったジオメトリ間での関係性を判定する方法です。

定義されているものは以下のとおりです。
・等しい
・離れている
・共通部分を持つ
・接する
・交差する
・内部にある
・含まれる
・重なる
・関係する
・~に沿って位置している
・AとBの間にある

空間関係について詳しくは、GEOSとは?の記事をご参照ください。

■WKT(Well-Known Text)

WKTとはジオメトリをテキスト形式で表現するときの書式であり、ポイント、ライン、ポリゴン、曲線、多面体など、計18種類のジオメトリを表現できます。Simple FeaturesのWKTの章では、この書式について定義されています。
例)

■WKB(Well-Known Binary)

WKBとはジオメトリをバイナリ形式で表現するときの書式のことをいい、Simple FeaturesのWKBの章ではこの書式について定義されています。
例えば、WKTでPOINT(2 4)と表現されるポイントをWKBで表現すると
000000000140000000000000004010000000000000 となります。

SQL、CORBA、OLE/COMについて

ここではSQL、CORBA、OLE/COMのそれぞれについて、Simple Featuresを定義する目的について説明します。

■SQLに対するSimple Featuresの目的

SQLに対するSimple Featuresの目的は、ODBC(RDBMSにアクセスするための共通インタフェース)を介し、簡単な地理空間的な集合を更新する、SQLの標準の枠組みを定義することです。

■CORBAに対するSimple Featuresの目的

CORBA(Common Object Request Broker Architecture)は、様々なコンピュータ、OS、プラットフォーム上で、様々なプログラミング言語で書かれたソフトウェアコンポーネントの相互利用を可能にする規格です。CORBA の技術を使って、GISアプリケーション開発用インタフェースを提供することが目的です。

■OLE/COMに対するSimple Featuresの目的

OLEとはオブジェクトをやり取りする仕組み・規約のことです。COMとはソフトウェアの再利用を目的とした技術のことであり、ソフトウェア間での通信に用いられます。 そのための標準化を規定することが目的となります。SISは、この Simple Features for OLE/COMに合格しています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?抽象的なトピックなのでわかりづらいところも多かったかと思いますが、地理学的データがどのように標準化されているのか、関心を持っていただけたら幸いです。