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これからも伝えたい地図編集の心(2)
直木賞作家・三浦しをんの著書に、「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2012年本屋大賞」を受賞した小説『舟を編む』がある。2013年4月に同じ題名で映画化されているので(主演:松田龍平・宮﨑あ ...
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これからも伝えたい地図編集の心(1)
地図の企画編集においては、①図取り、②縮尺、③図式、この三大要素が基本であり、この3つがうまく決まれば見やすく使いやすい地図が完成する。 この①~③については、公共測量や基本測量における地図作成におい ...
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地図が大きく変わるとき(2)|1993年 驚愕の「国道昇格」
民間地図会社では、国土のさまざまな経年変化情報を収集しているが、住所情報と並んで最重要視しているのが、道路の変化情報である。とりわけ、高速道路や国道など、重要路線については、常に取材体制をとり、新規開 ...
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地図が大きく変わるとき(1)|戦後日本における住居表示の変更
「地図というのは、経年変化がつきもの。生ものみたいなものだ」とはよく言われることである。たしかに、道路地図の構成要素についてみてみると、全国の各地で道路、鉄道、公共施設、道路沿道の目標物となるロードサ ...
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地図注記の表記|「ケ」問題
前回、地図注記のことに触れた際、茨城県の「龍ヶ崎市」やこれに関連する表記をめぐって、「竜」なのか「龍」なのか、といった漢字の字形にかかる地図編集者の悩みどころについて書いたが、地図表記の観点から、ここ ...
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地図注記の表記|アイデンティティとのせめぎ合い
民間の道路地図や都市地図には、実に数多くの、また、多様な目標物が注記として配置されている。 地図上の情報であるから、現地の情報が重要であり、現地にあるがままの事実(たとえば、看板や表札、標識)を引き写 ...
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道路の話(2)|道路の思想 - 国道とは
地図を広げてみると、多少のムラはあるものの、「国道」というものは日本全国ほぼ均質に、かつ縦横に存在していることが分かる。 どのような道路が国道となるのか、その意義や要件については、道路法(注1)という ...
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道路の話(1)|高速道路の表現
道路地図においては、高速道路、国道、都道府県道といったような凡例を設けて、道路の種別・区分・構造(幅員など)等を表示している。 この分け方は、道路法や高速自動車国道法、国土開発幹線自動車道法、道路構造 ...
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地図の転位と総描(2)|誇張した表現
地図においては、狭い面積の中に地物が錯綜した場合、人間が目で見て認識できるように「表現」されなければならないから、関係する地物を重要度に応じて「転位」(相対的な位置関係を崩さないように記号を真位置から ...
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地図の転位と総描(1)|道路や鉄道の転位
このところ地図調製業界では、地図の「位置精度」と「表現」の関係はいかにあるべきか、というテーマを巡って、あらためて熱い議論が交わされている。 去る1月29日には、「デジタル時代の地図表現 ~位置情報時 ...