GISソフト「SIS」活用講座

SIS 9.1のご紹介|Part3 ユーザインタフェース編 2

GISソフト「SIS 9.1」の新機能をご紹介するシリーズ。今回も前回に続き、さらに使いやすくなったSIS 9.1のユーザインタフェースを中心にご紹介します。

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「オーバーレイ」ダイアログの操作性向上。各タブの設定のコピー&貼り付けが可能に

SISの作業で使用頻度の高い「オーバーレイ」ダイアログに、オーバーレイの設定をコピーする機能が追加されました。

コピーは「一般」「スタイル」「スキーマ」「主題図」などタブの単位で可能です。例えば、「東京都」オーバーレイに設定したスキーマ一式を、別のオーバーレイに一括して1回の操作でコピーできます(図1)。

図1:オーバーレイダイアログで各タブの設定のコピー&貼り付けが可能に

その他、「一般」タブでフィルタやスケールフィルタの設定を別のオーバーレイに反映したり、「主題図」タブで1つのオーバーレイに設定した複数の主題図を、他のオーバーレイに一括で反映したい場合などに利用できます。

また、オーバーレイダイアログでは、コマンドがボタンになり、ドロップダウンリストから選択していたステータスがボタンからワンクリックでより手早く設定できるなど、操作性が向上しています(図2)。

図2:SIS 9.1の「オーバーレイ」ダイアログ

ライブラリオブジェクト選択ダイアログで検索が可能に

ペン、ブラシ、シンボルなどのライブラリオブジェクトを選択するダイアログが変更されました(図3)。

「編集」ダイアログを表示するボタンなどが分かりやすくなり、検索機能が追加され、多数あるペンやブラシなどのリストから目的のものを検索して素早く設定できるようになりました。

図3は、検索のボックスに「緑」と入力し、グラデーション、点線など各種緑色のペンを検索した例です。また、座標参照系についてはEPSGコードでも検索できます。

図3:ライブラリオブジェクト選択ダイアログで検索が可能に
左:ペンの検索例、右:座標系の検索例

わかりやすい選択ハイライト表示

アイテムを「ハイライト表示」するオプションが追加され、マウスポインタがフォーカスするアイテムをハイライト表示できるようになりました(図4)。特に、地図上でアイテムが多数重なるような場所の選択時に便利です。

図4:マウスをあてたアイテムをハイライト表示

リボンバーの「検索」で作業を効率化

リボンバーの検索ボックスで、 コマンドの検索をはじめ、マップドキュメント(SWD)とオーバーレイ、保存したビュー、アイテムとテーブルの行を検索できるようになりました。

SWDとオーバーレイは、名前で検索すると、SWDの場合はそのファイルが画面で表示され、オーバーレイではマップコントロールバーで選択状態になります。検索したオーバーレイのステータスが「非表示」の場合は「表示のみ」に設定されるので、非表示のオーバーレイを「表示のみ」に切り替えるときにも利用できます。

また、アイテムの属性値を入力し、マップウィンドウでのアイテム選択やテーブルウィンドウでの行選択ができます。例えば、用途地域を入力し、複数のアイテムを選択することができます(図5)。

図5:リボンバーの検索ボックスで属性値を入力して素早くアイテム検索
「第一種住宅地域」で検索した例

ライブラリに保存されたビューを呼び出すこともできます。作業中によく使う範囲はビューに保存し、「検索」でビューの名称を入力すると、簡単にその範囲を表示することができ、作業を効率的に行うことができます(図6)

図6:リボンバーの検索ボックスでビューの呼び出しが可能
ビュー「作業地域B」を呼び出した例

おわりに

前回、今回とSIS 9.1のユーザインタフェースについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?ますます使いやすくなったSIS 9.1。新機能はまだまだありますので、次回の講座でも引き続きご紹介したいと思います。どうぞご期待ください!

SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/sis

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<地図データ出典>
国土地理院 基盤地図情報、政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)、OpenStreetMap data © OpenStreetMap Contributors、「国土数値情報(用途地域データ 2019年度)」(国土交通省)をもとに弊社が加工して作成
※この記事は、GIS NEXT第88号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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