GISソフト「SIS」活用講座

SIS 9.1のご紹介|Part1 SIS 9.1リリース情報

SISの新バージョン「9.1」を昨年12月にリリースし、本年から出荷を開始いたしました。今回は新バージョンの特長や新機能をダイジェストでご紹介します。

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動作環境

SIS Desktop 9.1はWindows10 64bitまたはWindows11上で動作します。またMicrosoft .Net Framework 4.8が必要です。

PatchJGD座標補正ツールと世界測地系変換ツールは、9.1から64ビット版のみご提供します。ご利用には64ビット版のSIS 9.1のインストールが必要ですので、ご注意ください。

ダークモード表示や画面デザイン変更で使いやすさが向上

SIS 9.1では画面をダークモードで表示できます(図1)。日頃ダークモードのような画面のソフトウェアをご利用の方にも、違和感なくお使いいただけると思います。

図1:ダークモードで表示したSIS 9.1

SIS 9.1の機能追加や配置の整理に伴い、いくつかのダイアログでデザインが変更されました。その1つ「ルート検索」ダイアログ(図2)をご紹介します。

SIS 9ではルート検索時の検索条件として「フィルタ」や「不通過領域」などを別途設定しましたが、9.1ではダイアログ内で設定できるためダイアログの開閉回数が減り、効率よく作業できます。

図2:ルート検索ダイアログ(追加されたオプション部分)

主題図の表現が多彩に

主題図の中でペン・ブラシ・シンボルのスタイルを設定する関数が追加されました。

表示スケールの影響を受けないハッチング幅のブラシ(図3)や、ペンの始点終点に異なる大きさのシンボルを設定できます。

1/1,000,000
1/100,000

図3:異なる表示スケールで同じ間隔のハッチを表現

また、新しく「クラスタ」主題図が追加されました(図4)。表示スケールに応じて地図上の要素をクラスタ化するもので、点的な事象を空間的に把握しやすくなります。

1/3,000
1/1,500

図4:建物棟数のクラスタ主題図

統計データによって地図を変形させる「カルトグラム」コマンドが追加されました。「変形地図」とも呼ばれ、アイテムの大きさや長さに印象を左右されずに、統計データによるランク分けを表現できます(図5)。

図5:カルトグラム(2021年1人当たりの米収量(kg))

偏った幅のバッファを作成する「変数」バッファ作成が追加されました。台風情報のような作図が可能です(図6)。

図6:「変数」バッファで作成した図形

ツール・サンプルプログラムの追加

ご要望が多かった「Webタイル出力」と「分割ライン作成」を追加しました。

ツールプログラムは「IFXツール」タブ(図7上)に、サンプルプログラムは「アプリケーション」タブ(図7下)にまとめられ、SIS 9と配置が変わりましたのでご注意ください。

図7:「IFXツール」タブ(上)と「アプリケーション」タブ(下)

テーブルウィンドウの操作性向上

テーブルウィンドウや3DウィンドウをSIS本体から分離して、SISの外に移動できるようになりました。

2つのモニターを使用している場合は、片方にマップウィンドウ、もう一方にテーブルウィンドウを置くと視認性が向上し、作業しやすくなります(図8)

図8:テーブルウィンドウとマップウィンドウを別モニターに表示

また、表計算ソフトのフィルタに似た「検索バー」が新しく追加されました。表示されるレコードから目的のレコードを手軽に絞り込むことができます。

新プロセス操作「Z座標値設定」「最大内接円」

データを処理する「プロセス」コマンドがさらに充実しました。

例えば、標高グリッドのZ値をアイテムの頂点に設定する「Z座標値設定」や、陸上で最も海から遠い点(または海上で最も陸から遠い点)を求める「アクセス不能な極(到達不能極)」(図9左)、ポリゴンの内接円の中で最大のものを求める「最大内接円」が追加されました。(図9右)

図9:到達不能極(左)と最大内接円(右)

充実する解析コマンド

最も近いアイテムを検索する「FindNearest」関数をはじめ、複数のフォーミュラが追加されました。

ルート検索に「Valhalla」というルーティングエンジンが実装されました。また複数始点・複数終点による多対多のルート検索ができる「ルートマトリクス検索」コマンドが新たに加わり、自宅から複数の最寄り駅までの距離検索の作業を効率よくできるようになりました(図10)。

図10:ルートマトリクス検索

最後に

いよいよSISの新バージョン「9.1」が始動します。次回から、SIS 9.1に搭載された新機能を具体的にご紹介しますのでご期待ください。

SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/

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<地図データ出典>国土地理院:基盤地図情報、農林水産省:作物統計調査(令和3年)、©OpenStreetMap contributors
※この記事は、GIS NEXT第86号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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