こんにちは、インフォマティクスの空間情報クラブ編集部です。
今回は主題図の表現方法や細かい設定のコツについてご紹介します。
参考
インフォマティクスでは、国内で約36,000のお客様に利用されているGIS(地理情報システム)製品SIS(エスアイエス)をご用意しております。
SISの資料をダウンロードする
目次
主題図とは
地図は「一般図」と「主題図」の2種類に分けることができます。
- 一般図:地形の状態を縮尺に応じて正確に表した白地図や地形図
- 主題図:利用目的に応じてある特定の主題を表現した地図
人口統計データや経済データ、自然事象などをテーマ(主題)として、地図上で色分けや円グラフなどを使って表現したものを主題図といいます。
主題図の種類
私達の周りには多種多様な主題図が使われています。
例えば、以下も主題図の1つに含まれます。
- 昼間/夜間人口の様子を表した図
- 避難所分布図や帰宅困難者の人数を表した図
- 土地利用状況を表した図
- 犯罪/災害の発生状況を表した図
- 天気図
何をどのような方法で表現するか
主題図を作成するには、まず表現したいテーマを決め、それをどのような一般図から、どのような方法で表現するか(表現手法)を決める必要があります。
ここでは市区町村別の人口分布図の主題図を例に考えてみましょう。
主題図のベースになる情報
例えば、市区町村別の昼間人口の分布を示す主題図を作成する場合、以下が必要になります。
- 市区町村界の地図データ
- 各市区町村の昼間人口に関する属性情報
表現手法
主題図の表現手法には色分けやグラフなど様々なものがあります。どの手法を使えば事象をわかりやすく適切に表現できるかを考えて決めます。
例えば、各市区町村の昼間人口と夜間人口の割合を表現する場合は円グラフのほうがわかりやすく、一方、5年分の昼間人口の推移を表現する場合は棒グラフのほうがわかりやすくなります。
表現設定
GISに欠かせない主題図。
わかりやすく見やすくするには、色の設定など細かな表現にこだわりたいところです。
ここではSISの主な表現機能を3つご紹介します。
容易な色設定
「ColorBrewer」機能で、12段階までの色分け主題図を簡単に作成できます。
この機能で綺麗なグラデーション設定が行えます。
値別の主題図の表示
値別に主題図を表示できます。
例えば、昼間人口が3万人以上の地域だけに主題図を表示する表現が可能です。
文字の表現・位置の変更
文字自動配置機能や位置揃え機能で、より適切な表現を実現できます。
例えば、建物ごとに文字の向きを変えられるので、より見やすくできます。
おわりに
主題図は解析のフィナーレ!
主題図は、地図を読み込み、情報を編集して... という一連の作業を経てでき上がる解析のフィナーレを飾るものです。
そんな主題図を、見せる(可視化)だけではなく、魅せる主題図にできるのがSISの良いところ。
無料版GISの「SIS Map Express」でも主題図機能を利用できますので、ぜひ無料トライアルで試してみてください。(※利用機能には一部制限があります。)
無料版の操作方法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
フリービューアMap ExpressからはじめるSIS(2)主題図
<地図データ出典>国土地理院発行の基盤地図情報(縮尺レベル25000)を使用したものです。人口データは総務省「国勢調査」より引用したものです。
GISソフトをお探しなら
GISソフトをお探しの方、現在お使いのGISに課題を感じている方は、GIS(地理情報システム)製品SISのご利用を検討されてみてはいかがでしょうか。無償版もご用意しています。
SISの資料をダウンロードする >>
GISやAI機械学習を使った業務システムの構築に関するご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。