Webメルカトルとは?

標準

2014年8月22日


今回はWebメルカトルについてご紹介します。

メルカトル図法とは?

Webメルカトルは地図の投影法の一種で、いわゆる「メルカトル図法」と呼ばれるものです。

メルカトル図法は中学校あたりで習いますよね。そう、楕円体である地球を引き伸ばして表現するため、北極や南極に近づけば近づくほど実際の面積よりも大きく表示されてしまう、あの投影法です。

下図がそのメルカトル図法です。地図上の格子状の線は緯度経度10度ずつの線ですが、北や南に行くほど縦に引き伸ばされているのがよく分かります。

メルカトル図法以下は、メルカトル図法の主な特徴です。

円筒図法。丸い地球に円筒をかぶせて、地図を投影している。
経線はそれぞれ等間隔、平行に表現される。
緯線は互いに平行に表現されるが、緯度が赤道から離れるにしたがって、間隔は大きく表現される。
地図上の2点を結んだ線が等角航路となるため、主に航海で使用される。
(等角航路とは、経線に対して一定の角度を保って進行する経路で、最短距離より遠回となるが、目的地に到着するための進行方向が分かりやすいという特徴がある。)

Webメルカトルとは?

「Webメルカトル」もメルカトル図法の一種です。なぜ「Web」が付いているのでしょうか?

実は、Webメルカトルは、緯度約85度以上の北極や南極周辺の地図を表現するのをあきらめて範囲を限定した投影法なのです。ではなぜ85度以北、以南の地域を表現するのをあきらめたのでしょうか?それは、そうすることで、世界全体を正方形として表現するためです。

元々、WebメルカトルはGoogleによって作成され、Googleマップで利用されている投影法です。世界全体を正方形で表現すれば、それを2等分していった場合も正方形になります。そして分割されたそれぞれの範囲を同じサイズの画像としてあらかじめ作成しておきます。地図を見たいクライアントは、この分割された正方形の画像をブラウザ内でダウンロードして並べることにより、すばやく地図を表示できるというわけです。
Webメルカトル

Webメルカトルは、最初はGoogleによって策定されましたが、いまでは他のさまざまなWebマッピングシステム(Bing Maps電子国土ポータル)でも使われており、今やWebマッピングシステムのスタンダードとも言える投影法になっています。もちろん、ラスターでの地図表示だけでなく、ベクターでの地図表示でもこのWebメルカトルを使用することができます。

Webメルカトルは、以前はGoogleメルカトルなどとも呼ばれていました。GoogleメルカトルのEPSGコード(投影法を識別するためのコード体系)は、今でこそ「3857」ですが、以前は「900913」でした。これは「google」という文字をもじったものだと言われています。

おわりに

Webメルカトルとは、世界を同じ投影で表示するための投影法で、主にWebマッピングシステムで使われている投影法ですが、一般的なベクターGISでもWebメルカトルを利用することができます。

地図をどのような投影法で表現すればよいか迷ったときは、このWebメルカトルで表現すると、世界中を1つの投影法で表現できるため、間違いも起こりにくくてよいかも知れません。

GoogleおよびGoogleマップはGoogle Incの商標または登録商標です。Bingは米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。電子国土は国土地理院の登録商標です。