GISソフト「SIS」活用講座

SIS 9.1のご紹介|Part10 ジオコード / Webデータ活用編

GISソフト「SIS 9.1」の新機能をご紹介するシリーズ、今回は住所など座標以外の情報で位置を表す「ジオコード」機能と、Webタイル地図に新たに追加されたデータを取り上げます。

ジオコード

「ジオコード」は、SIS 8.0でプロセス操作に追加された機能です。SIS 9.1からはコマンドでも利用可能になりました。

Google MapsやMicrosoft Bing Mapsのジオコーディングサービスを利用することで、座標情報を持たない住所データなどから、地図上の位置情報を取得できます。

さらにSIS 9.1 SR1からは、3つの単語で位置を表す斬新なサービス「what3words」にも対応しました。

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ジオコーディングとは、住所、地域名、施設名などのテキスト情報を、緯度・経度などの座標情報に変換する技術のことです。
この技術を使うことで、検索した場所を地図上にピンポイントで表示したり、GIS(地理情報システム)上で空間的な分析を行ったりすることが可能になります。今回ご紹介する「what3words」のように、座標を独自のコードで管理することも広義のジオコーディングに含まれます。

what3words

what3wordsは、世界中を3m四方の領域に区切り、各領域に例えば「changes.hope.stops」のような固有の3つの単語を紐づけるユニークな技術です。

利用には「what3wordsアドレス変換(Convert to what3words address)」機能が含まれているプランのAPIキーが必要となります。

住所では表現しにくい地点(例:広大なターミナル駅や公園内の特定の場所)でも位置を特定しやすく、カーナビ、宅配サービスなどで導入が進んでいます。

SISでは、リボンの検索ボックスに3語を入力して表示されるwhat3wordsの候補をクリックすると、該当位置に表示範囲が移動します(図1)。

図1:リボンの検索ボックスにwhat3words位置情報を入力して表示

また、what3wordsは座標表示形式の選択肢にも含まれており(図2)、ポジションバーに3語を入力すれば作図できます。

図2:座標表示形式でwhat3wordsを指定

応用編として、データベースに保存したwhat3wordsの位置情報をBLOB文字列として読み込み、地図上に位置をプロットできます(図3、図4)。

図3(左):Viewジオメトリデータセットのフォーマットに指定
図4(右):what3wordsの位置情報から地図上にプロット

また、ジオコードコマンドで作図した図形には位置情報を表すユーザ属性が設定されるため、その値をブラウザで表示して位置を共有できます(図5)。

図5:ブラウザで位置情報を共有可能

逆に、図形の位置情報からwhat3wordsの位置情報文字列を取得する場合は、GridRef関数を使用します(図6)。

図6:GridRef関数でwhat3wordsの位置情報を取得

ジオコードの活用

Google MapsとMicrosoft Bing Mapsのジオコード機能は、今月リリースされたSIS 9.1 SR2から日本語で値を取得できるようになりました(図7)。

図7:指定した言語で位置情報を取得

ジオコードを使うと、お手元の住所情報を持つ台帳から一括で地図上に座標をプロットし、手間なく連携できます(図8)。新たなデータ活用手段としてぜひお試しください。

図8:ジオコードを利用して住所から位置を特定

Webで配信されているデータの活用

SISは地理院タイルをはじめ、Web配信の各種地図データを読み込めます。SIS 9.1 SR2では、Tile Datasetに登録した地図配信サービス一覧に、日本デジタル道路地図協会のデータが追加されました(図9)。

図9:全道路リンクの読み込み例

高速道路や一般国道の距離標を表示して他の地図と重ね合わせると、道路上の位置特定などに利用できます(図10)。

図10:DRM距離標の読み込み例

おわりに

今回ご紹介したジオコードは、文字情報から座標情報を取得する外部サービスです。最後にご紹介したWeb配信地図は、今後も種類が増えることが予想されます。これらのサービスを活用することで、さらなる利便性向上が期待できます。

外部サービスも手軽に扱えるSISに、今後もご注目ください。

SIS Desktopシリーズについて、詳しくは製品サイトをご覧ください。
https://www.informatix.co.jp/sis/sis

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<地図データ出典> OpenStreetMap data © OpenStreetMap Contributors、地理院タイル(https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html)、国土数値情報、日本デジタル道路地図協会「デジタル道路地図(DRM-DB)ラスタータイル配信(無償版)(https://pf.drm.jp/FreeViewer/)」をもとに弊社が加工して作成

※この記事は、GIS NEXT第95号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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