GISソフト「SIS」活用講座

GISソフト「SIS」9のご紹介|Part2 表現編

前回に続き「SIS 9」の新機能をご紹介します。

今回は多彩な地図表現を可能にする機能をご紹介します。(注1)

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グラデーションスタイルで表現力アップ

地図で目的の情報を可視化する際、わかりやすく見栄えのよい表現は欠かせません。

SIS 9からブラシ、ペンでグラデーションが使えるようになり、表現の幅が広がりました。

図1、図2は、以前SIS活用講座 第14回でご紹介した台風のデータを、SIS 9のグラデーション機能で表現したものです。

図1:台風の暴風域を放射状グラデーションで表現

図2:台風の進路を線形グラデーションで表現

放射状と線形の2種類からタイプを選べ、色も2色間の変化だけでなく、必要に応じて色数を増やして多彩なグラデーション表現が可能です。(図3)

図3:グラデーションの設定(5色)

スタイルや属性のコピーが簡単に

設定したスタイルを「書式のコピー/貼り付け」コマンドで、簡単に他の図形にコピーできるようになりました。

ペン/ブラシ/シンボルの設定が同時に反映され、さらに複数の図形に連続してコピーできるので便利です。(図4)

同じように属性についても、「属性のコピー/置換」コマンドで、複数の属性のコピーが簡単にできます。(図5)

図4:ブラシやペンなどの書式をコピー/貼り付け。連続指定も可能

図5:属性を他の図形に簡単にコピー/貼り付け。連続指定も可能

JSON暗示文字列のコピペも可能

スタイルを定義しているJSON暗示文字列をコピーして、アイテムに貼り付けることもできます。

コピーした後は、コピー先の図形をクリックして、貼り付け(Ctrl+V)を実行するだけで簡単にスタイルをコピーできます。(図6)

図6:JSON暗示文字列から図形にスタイルを簡単コピー

マークダウンでより見やすいテキストを作成

文字に関しても、従来のテキスト作図機能に加え、マークダウンやHTMLの書式で指定した文字を作成できる便利な機能が追加されました。

CSS(スタイルシート)を設定できるので、1つの文字アイテム(注2)の中で、文字やテーブルの色などを必要に応じて自由に調整できます。

文字数の多いテキストをレイアウトする際に、よりわかりやすく見栄え良く仕上げることができます。(図7)

マークダウンの書式で指定できるので、複雑なhtmlを記述せず手軽に設定できるのもポイントです。(図8)

図7:マークダウンによる見やすい文字表現

図8:マークダウンテキストの設定画面
(左:マークダウン/HTML入力欄、CSS入力欄、右:プレビュー)

SVGシンボルが作成可能に

Webで一般的なSVG形式で、シンボルを作成できるようになりました。地図を拡大したときにも鮮明に表示されます。

ライブラリに、GoogleマテリアルやEmojiOneを利用したSVGシンボルが多数追加されましたので、お手持ちの地図でこれらのシンボルを簡単にご利用いただけます。

図9:SVGシンボルの例
(上から、Google マテリアル、EmojiOne)
https://design.google.com/icons/
https://www.emojiall.com/ja/platform-emojione

おわりに

ますます操作性が向上し、表現力もアップしたSIS 9。

新機能はまだまだたくさんありますので、次回も引き続きご紹介します。

SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/

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注1:本記事でご紹介したSIS 9の新機能につきましては、リリース時に、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

注2:アイテムはSISの地図を構成する単位で、文字や図形などがあります。

<地図データ出典>
・国土地理院 地理院地図
「The bathymetric contours are derived from those contained within the GEBCO Digital Atlas, published by the BODC on behalf of IOC and IHO (2003) (http://www.gebco.net)
海上保安庁許可第292502号(水路業務法第25条に基づく類似刊行物)」
Shoreline data is derived from: United States. National Imagery and Mapping Agency. "Vector Map Level 0 (VMAP0)." Bethesda, MD: Denver, CO: The Agency; USGS Information Services, 1997.
・国土地理院 基盤地図情報
・国土交通省 気象庁ホームページ

※この記事は、GIS NEXT第66号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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