これまでGISソフト「SIS」活用講座では、SIS 8.0についてご紹介してきましたが、今回から「SIS 9」の新機能をご紹介します。
第1回目は、さらに使いやすくなったユーザインタフェースを中心にご紹介します。※注
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目次
操作画面はフラットデザインに一新
SIS 9の操作画面はOffice2016風のフラットデザインに一新されました。
それに合わせてアイコンも全面改良され、全体的にすっきりと、より洗練された印象のユーザインタフェースになりました。(図1)
図1:フラットデザインに一新されたSIS 9の操作画面とアイコン
さらに、「ファイル」タブをクリックして表示されるBackstageビューが追加されました。
広い画面を贅沢に使用して、これまで複数の小さなダイアログボックスで操作していた項目が広い画面上でまとめて操作可能になり、使いやすくなりました。(図2)
スタートページの「最近使ったファイル」には、SWDファイルの内容がアイコン表示されるようになり、ファイルを開かなくてもデータのの概要を把握できます。
図2:SIS 9のBackstageビュー
(上から、スタートページ、情報ページ、プリントテンプレートページ)
SWDとオーバーレイのアイコンを自由にカスタマイズ
マップコントロールバーのツリーに表示されるSWDファイルとオーバーレイのアイコンは、自由にカスタマイズできるようになりました。
用途に応じてお好みのデザインに変更可能です。(図3)
図3:SWDとオーバーレイのアイコンを自由にカスタマイズ
大きいサイズのカーソルで大画面でもわかりやすく
これまでカーソルのサイズは固定でしたが、SIS 9ではシステムカーソルの利用により、従来と異なるサイズや色のカーソルも利用できるようになりました。
大画面で利用する場合など、状況に合わせて大きいサイズのカーソルを利用して見やすくできます。(図4)
図4:カーソルが変更可能に
作図補助機能が向上
作図シーンでは、ラインなどを作図する際に、クロスヘアカーソルと円のラバーバンドを表示できるようになりました。(図5)
図5:ライン作図時のラバーバンド表示
(円形ガイド:オン、十字カーソル:全体)
さらに、オプション設定として、実行中のコマンド名、座標値、スナップコード、ラバーバンドの長さなどの情報を表示できるようになり、より効率良く作図作業を進められるようになりました。(図6)
図6:座標値、ラバーバンドの長さ、方位などを表示して作図効率アップ
大容量データ読み込み中も別作業できる
データの読み込みをバックグラウンドで処理できるようになったので、読み込み中に他の操作を行えるようになりました。
以上のようにSIS 9ではデザインが一新され、アイコンやカーソル、作図の補助機能など、細部の使い勝手についても自由度が高くなっています。
そのほか、高DPIデバイスへの対応など様々な改良が行われ、幅広くより細かいニーズに合わせて利用できるようになっています。
おわりに
ますます便利になったSIS 9。新機能はまだまだたくさんありますので、次回も引き続きご紹介したいと思います。
SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/
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※注:本記事でご紹介するSIS 9の新機能につきましては、リリース時に予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
<地図データ出典>国土地理院 地理院地図、基盤地図情報
※この記事は、GIS NEXT第64号に掲載された記事を編集したものです。