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フィボナッチ数を表示するコード
第1回でも紹介しましたが、今度はそのコードを入力してみましょう。フィボナッチ数を表示するコードです。
>>> def fib(n):
>>> a, b = 0, 1
>>> while a < n:
>>> print(a, end=' ')
>>> a, b = b, a+b
>>> print()
>>> fib(1000)
0 1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 144 233 377 610 987
これを前回紹介したグーグルColaboratoryで実行してみましょう。1行ずつ入力します。コードを入力し終わったらリターンします。
すると、次のように左端にスペース(インデント)が自動的に挿入されて次の行にカーソルが現れます。
2行目のコード「a, b = 0, 1」+リターンします。
インデントされたところで改行されます。3行目のコード「while a < n:」+リターンします。
すると再び自動インデントされて改行します。「print(a, end=' ')」+リターンします。
インデントされずに改行されます。このようにColaboratoryはコードを識別してインデントするかしないかを判断します。
続けて「a, b = b, a+b」+リターンします。
上の行と同じところで改行されました。ここで「デリート」して1つ分のインデントを削除します。
「print()」+リターンします。
これでdef文が終わりなので「デリート」してインデントを削除し、最後の「fib(1000)」を入力します。
これですべてのコードの入力が終わりです。実行させてみます。
セル左上の右向き矢印ボタンをクリックするとセル内のコードが実行されます。
慣れてくるとショートカットキー「シフト+リターン」「コマンド+リターン」「コントロール+リターン」を使うと便利です。
フィボナッチ数が出力されます。関数fib(n)は「nより小さいフィボナッチ数を表示する」という内容であることが分かります。
Pythonではインデント(行頭空白)が重要
この短いコードのなかにPythonコーディングのポイントを見ることができます。それがインデント(行頭空白)です。
これまでの多くのプログラム言語は範囲を指定するのに{}を用いますが、Pythonは違います。{}の代わりにインデント(行頭空白)を用います。{}に慣れた人は違和感を感じるかもしれません。
しかし、使い進めていくうちにその良さが分かってきます。コードの視認性です。どこからどこまでがブロックなのかが一目で分かります。このフィボナッチ数のコードではブロックが2つあります。
最初がdef文です。関数を定義(definition)する関数です。最後の7行目でインデントがなくなっていることから、def文のブロックが6行目までと分かります。
2番目がwhile文です。条件分岐する関数です。6行目のprint文でインデントがなくなっているので3行文がブロックだと分かります。
インデントにはコロン「:」がセット
「def fib(n):」「while a < n:」から分かるように、最後にコロン「:」を付けるのがPythonの作法です。Colaboratoryが自動インデントをしてくれるのは「:」のあるなしを判定していると思われます。
ちなみに、普通のテキストエディターでコーディングする際には自動インデントしてくれません。手動でインデントする必要があります。このことはまた別の機会にとりあげます。
このコードを自分なりに変更して遊んでみましょう。
次回は「素数判定プログラム」をコーディングしてみます。