EPSGコードとは?

標準

2015年7月17日


今回はEPSGコードについてご紹介します。

EPSGコードとは?

EPSGコードとは、GISで使用される様々な要素に必要なパラメータを1つにまとめ、そのパラメータの集合体どうしを区別するためにコードを割り振ったコード体系のことです。様々な要素とは、座標参照系、測地系、本初子午線、地図投影法等があります。

EPSG(European Petroleum Survey Group)という団体によって作成されましたが、現在では様々なGISで使用されています。

EPSGの由来

EPSGコードの管理を現在行っているのは、イギリスのInternational Association of Oil & Gas Producers(以下OGP)のGeodesy Subcommitteeですが、もともとはEPSGの正式名称であるEuropean Petroleum Survey Groupという団体がこの仕組みを作成しました。この団体は、ヨーロッパ諸国の石油産業とのつながりを持った科学団体で、名前のとおり石油発掘のために測地学、測量学、地図製作などの専門家が所属していました。そのため、石油発掘の手助けとなる地図作成時に有効なEPSGコードを作成した、と言われています。

EPSGは2005年にOGPに吸収されましたが、座標系を整理するコードは未だにEPSGコードと呼ばれています。

EPSGコードで定義している情報

それぞれのコードは、名称(例:JGD2000)、使用地域(例:日本)、測地原点(例:世界測地系)、本初子午線(例:グリニッチ)、座標系(例:緯度経度)などの情報を保持しています。どのような情報を確認できるか、次のセクションの説明内にあるサイトを検索して見てみましょう。

EPSGコードの検索方法

EPSGコードは合計すると数千コードにものぼり、その一覧の配布はウェブ上のEPSGレジストリ、MS Accessのデータベース、そしてリレーショナルデータベースで読み込むことができるSQLスクリプトの3種類があります。

「EPSGコードがあるが、どのような定義を持ったものかわからない」あるいは「ある地域で使われているEPSGコードが何かを調べたい」という時には、上記のいずれかの方法で検索します。今回は、OGPのサイトで提供されているEPSGレジストリで検索してみましょう。

まず、EPSGレジストリ検索サイトへアクセスします。例えば「東京で使われているEPSGコードを検索したい」という場合は、以下のように検索を実行すれば候補がいくつか表示されます。表の2列めにある「EPSG:」の後に記載される数字がEPSGコードとなります。
EPSGレジストリ 検索画面

検索結果から詳細を確認すれば、以下のように詳細な情報が確認できます。
EPSGレジストリ 詳細情報画面

上記を見ると、座標参照系の中にもさらにConversion(変換)の定義が含まれていることや、定義の中にもパラメータが含まれていてParameter Valueのセクションから確認することができます。

このようにしてEPSGコードを検索できます。

おわりに

いかがでしたか?EPSGコードについて簡単にご説明しましたが、コード作成のそもそもの目的がまさか石油発掘のためだったとは、皆さんはご存知だったでしょうか?このEPSGコードが日本だけではなく国境を越えて世界中の人々に使われていると思うと、何だかロマンがありますね。

参考文献:
European Petroleum Survey Group
Using the EPSG Geodetic Parameter Dataset