GIS用語解説

ドローンとは|種類・活用分野・課題

10月 12, 2016

今回は、色々な分野で活用が期待されるドローン(無人飛行機)についてまとめてみました。

ドローンとは

ドローンとは、無人飛行機の総称です。

その点からいうと、ラジコンヘリもドローンの一種といえますが、一般に主には複数の回転翼を持つ小型の無人飛行機のことを指します。

「UAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人飛行機)」あるいは「無人飛行ロボット」と呼ばれることもあります。

ドローンの種類

サイズは、実際の飛行機レベルのものから手のひらサイズのものまで、さまざまです。

形状は大まかに以下の3種類に分けられます。

  • 飛行機型
  • ヘリコプター型
  • 複数プロペラ搭載のマルチコプター型

操作面や安定性の面から、現在はマルチコプター型が主流となっています。

操作は、プログラムによる自律制御や自立飛行*1 、専用のコントローラやスマートフォン、タブレット端末を使った遠隔操作によって行います。

飛行時間は20~30分程度が主流ですが、なかには24時間飛行できるタイプもあります。

*1 機体内に搭載されたGPS、加速度センサー、気圧センサー等により、指定された高度・速度・座標を正確に飛行したり、設定したルートを飛行することができる。
※各種ドローン:低価格機種人気機種

活用分野

ドローンは元々軍用目的で開発・利用されてきましたが、近年は小型化、飛行精度の向上、低価格化が進んだことにより一般での利用が拡がってきています。

ドローンにはセンサーやカメラを搭載できるため、さまざまな分野での活用が期待されています。

農業

空中からの農薬/肥料散布、農作物の生育状況のモニタリング

測量

空撮画像を利用した2D/3D地図の制作

警察

事件や事故現場の見取り図作成

物流

離島、山岳地帯、危険地域への輸送 、収穫物の即時搬送、災害時の緊急物資輸送、通販商品の配送

災害調査

災害発生時の被害状況の把握、生存者の確認

点検、メンテナンス

橋梁、ダム、大型プラント、送電線のほか、危険箇所での点検、調査やメンテナンス

警備、捜索

企業や私有地の監視、不審者の撮影、山岳地帯での行方不明者の捜索

報道

火災、津波、崖崩れなど、人の立ち入りが困難な場所の映像撮影

エンターテインメント

スキー、スノーボード、サーフィンなどのスポーツ大会や花火大会の中継、また、迫力ある空撮映像を使ったCMやプロモーションビデオの制作

※自治体の活用事例:新潟県(防災)岡山県(森林管理)
※空撮に関する情報発信サイト
※関連のブログ記事

課題

今後多分野において幅広い利用が期待されるドローンですが、以下をはじめまだまだ課題があります。

  • 旅客機との接触リスク(高度な飛行が可能なため)
  • 落下による人身事故・物損事故のリスク
  • プライバシー侵害のリスク(搭載カメラで高精度な画像が撮影可能なため)
  • 関連の法制度や規制が十分に整備されていない など

※事故例

  • 湘南国際マラソンで、空撮中のドローンが落下(2014/11/3 神奈川県大磯町西小磯)
  • 首相官邸にドローンが落下(2015/4/22 東京都千代田区永田町)
  • 善光寺境内にドローンが落下(2015/5/9 長野県長野市)

※航空:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール( 2016/9/27付 国土交通省)

今後の展開

東日本大震災以降、災害時の調査や警備、測量の分野でドローンを利用する企業が増えてきており、今後も普及拡大が見込まれています。

政府は、2015年1月「ロボット革命実現会議」でアクションプランとして5カ年計画を策定。

また、「近未来技術実証特区検討会」では、企業や自治体が自動飛行や自動走行など70件のプロジェクトを提案しており、今後実証実験の計画もあります。

※実証実験例

※ドローン特区について

総務省は政府の方針を踏まえたうえで、ドローンの利用が拡大していることに対応し、混信の防止や違法電波の取り締まり強化を目的としてドローン専用の周波数を割り当てる方針を固めたとのことです。

※ロボット新戦略
※近未来技術実証特区検討会

関連サイト

ドローンに関する記事を集めたまとめサイトがありますので、ご参照ください。

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空間情報クラブ編集部

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