こんにちは、インフォマティクスの空間情報クラブ編集部です。
今回はO2O(オーツーオー)について解説します。
目次
O2Oとは
O2O(OtoO)とは、オンラインツーオフライン(Online to Offline)の略で、インターネット(オンライン)とオフライン(実店舗)の購買活動が連携し合うこと、またはインターネットでのサービスをオフラインでの集客アップや購買促進につなげる仕組みのことをいいます。
ここでは空間情報(位置情報)と関連したO2Oサービスについて、例を交えてご紹介します。
オフラインとの連携
オフライン行動につなげる例として挙げられるのは、割引クーポンやポイントがもらえる販促サービスです。
インターネット上での検索や比較、閲覧といったオンライン行動の結果、店舗で利用できるクーポンがもらえたり、ポイントが貯まるというメリットがあれば、来店しようというオフライン行動につながります。
位置情報との連携
オンライン行動は、インターネット上での検索や比較だけではありません。
最近ではスマートフォンに搭載のGPSを使った位置連動サービスが注目されています。
スマートフォンのナビゲーションアプリやゲームアプリ、SNSアプリを利用することで、GPSの位置情報と連動させ、近くにある店の割引クーポンやポイントを付与するサービスを提供する企業も増えてきました。
O2OにはGISの機能が必須
O2Oの目的はオフライン行動につなげることです。
オンラインで検索や比較をしたのち、その店に「どう行けばよいか」がわかればオフライン行動につながりやすくなります。
この「どう行けばよいか」を地理的に割り出したり、表現したりする部分でGISの機能が必要になります。GISの最短ルート検索、ルート選定時の条件検索などはその代表的な機能といえるでしょう。
また、「店の近くにいる対象者」がわかれば、店舗周辺にいる対象者に向けて(GPS位置情報と連動し)割引クーポンやポイントを配信できるので、よりオフライン行動を促しやすくなります。
「店の近くにいる対象者」を空間検索する部分でも、GISの機能が必要となります。代表的なものとしては「ある店舗(地点)から半径100mの範囲にいる対象者(点)を検索する」機能(空間検索機能)などが挙げられます。
おわりに
今回はO2OについてGISや位置情報と絡めてご紹介しました。
O2OとGISは親和性が高く、組み合わせることで相乗効果が得られます。
さらに、さまざまなO2Oサービスを支える基盤システム(プラットフォーム)としてGISを組み込めば、より効果的なサービスの実現にもつながることでしょう。