用語解説

バッファとは?GISでのバッファ(バッファ領域)の意味や利用例を解説

11月 7, 2014

今回はバッファについてご紹介します。

バッファとは?

「バッファ(buffer)」という言葉をご存知でしょうか?

英語のbufferは元々「緩衝材(かんしょうざい)」という意味で、コンピュータの世界では「一時的なデータの保存領域」という意味で使われます。ビジネス用語では「余裕、余地」という意味合いで、物理的な余裕のみならず、コストや時間的な「ゆとり」という意味でも使われます。

GISでも「バッファ」という言葉がありますが、上記とは違った意味合いがあります。

GISでのバッファは「等距離にある領域」のこと

GISでは「ある対象物」を基準として「等距離内」にある領域のことをバッファ(バッファ領域)と呼びます。

例)「自宅という対象物」(点)から、「100mの等距離」にあるバッファが中央の赤の円になります。さらに100m刻みの範囲が、それぞれオレンジ色、黄色の円で表現されています。

GISでは、バッファを空間検索をはじめ様々な解析に使用します。バッフでは、単に任意の領域を使って検索、解析するのではなく、基準の対象物と他の対象物との空間的な関連性を解析できます。

バッファの利用例

津波到達予測図

海岸線という対象物を基準として、200m刻みで等距離にあるバッファを作成し色分けすることで、津波到達のハザードマップを作成できます。

国道の騒音判定

国道(点線)を基準として、バッファを作成した例です。
国道に近いほど騒音レベルが高くなるので、被害を受ける範囲が一目でわかり、住宅への騒音被害を解析することができます。

生物の生息圏調査

鳥類の営巣地(点)を基準としてバッファを作成しています。
鳥類の活動圏を推定し、適切な環境保全計画を策定できます。

おわりに

上記の例からわかるように、対象物があり、それを基準とした等距離範囲を作図すると、対象物との空間的な位置関係を鮮明に浮き上がらせることができます。

様々な用途で活用できるバッファ機能、あなたならどのような用途で利用しますか?

<地図データ出典>国土地理院発行の基盤地図情報(縮尺レベル25000)

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