こんにちは、インフォマティクスの空間情報クラブ編集部です。
今回はグリッドデータやグリッド解析についてご紹介します。
参考
インフォマティクスでは、グリッド解析をはじめさまざまな空間解析機能を備えたGIS(地理情報システム)製品SISを(エスアイエス)をご用意しております。
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目次
グリッドとは
グリッドとは、格子あるいは格子状のもののことをいいます。
GISのグリッドデータは数値計算などで空間をセル(等間隔の縦横線で区切られた1つ1つのマス目)に分割した図形で、値に応じて色分け表示できます。
グリッドデータと聞いてピンとこないという方は、気温などの気象データを思い浮かべてみてください。
地図上に四角い矩形が並び、色別で気温分布がわかったり、時系列で天気の変化がわかったりしますよね。
グリッドデータとして提供されるものには、人口統計や雨量レーダーのデータがあります。
膨大な点データが存在する場合、セルに含まれる個数を集計し、グリッドデータ化すれば解析可能になります。
密度分布
データの分布状況を色彩や色の濃淡で表現します。
以下は、ポイントデータ数をグリッドで表現し、色が濃いほどポイントが密集していることを表した例です。
これに背景地図を重ねて「住民の分布図」と言われると、なるほどと納得できるのではないでしょうか。
グリッド演算
グリッドデータを比較し、足し算・引き算・掛け算・最小値・最大値を算出すれば、データ解析できます。
例えば、エリアマーケティングに利用したい場合、人口分布のグリッドデータと自社店舗の所在を示すグリッドデータの演算を行ったり、年代別人口分布のグリッドデータと競合店舗の所在を示すグリッドデータを演算したりすることで現状を把握できるので、戦略策定に活用できます。
おわりに
グリッド解析を使えば、人口分布や農地利用、植生分布、エリアマーケティングといった身近なテーマから、地球環境保全、エネルギー資源など地球規模の問題まで幅広い分析が行えます。
アイデア次第で活用範囲が広がりますので、さまざまなテーマとリンクさせてグリッド解析機能を使ってみてください。
<地図データ出典>国土地理院の地図記号一覧、株式会社昭文社 MAPPLE10000、株式会社ゼンリン Zmap-TOWNⅡ(®2011 ZENRIN CO.,LTD.(Z11LD第395号))を使用したものです。
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