地図や位置情報を活用したスマートフォンアプリを紹介するこの連載、今回は女性向けの地図アプリ「恋するマップ~女子ちず~」を紹介する。
恋するマップ~女子ちず~
目次
概要
「恋するマップ~女子ちず~(以下、『女子ちず』と表記)」は、数ある地図アプリの中でも珍しい、女性ユーザーを強く意識したアプリだ。
最大の特徴は地図画面の周囲に写真アプリのようなフレームが付いていること。
地図の端が丸く切れている独特のデザインで、右上には「チャーム」と呼ばれる小さな飾りも付いており、画面を傾けると揺れるようになっている。
「着せ替え」のメニュー
多彩なデザインを用意
これらのフレームやチャームはさまざまなデザインが「着せ替え」として用意されている。
女性が好みそうなかわいい絵柄のほか、プロ野球チームやコミック作品とのコラボデザインも用意されている。
有料になるが、フレームを消す「シースルー」というデザインもある。
「日本ハムファイターズ」とのコラボデザイン
「シースルー」のフレーム
地図自体のデザインにも独自の工夫が
フレームやチャームだけでなく、地図そのもののデザインもほかの地図アプリとはひと味違う。
地図が苦手な人にもわかりやすいように、淡い色で表現した地図デザインを採用。
施設を表すアイコンは、交番は警官の顔、遊園地は観覧車、病院は救急車、学校や寺は建物とわかりやすいデザインを採用している。
地下鉄の出口番号が大きめに記載されているのもわかりやすい。
地下鉄の出口番号を大きめに記載
特定ジャンルの施設を目立たせて配置
特定ジャンルの施設を際立たせて地図上に配置する機能も搭載している。
ジャンル検索で「カフェ」「靴修理店」「100円ショップ」「ドラッグストア」「コンビニ」「クーポン」の中から選ぶと、地図上に大きめのアイコンが表示される。
この中には「シェルター(避難所)」という項目もあり、災害時に避難所として使われる施設が、人気キャラクター「ガチャピン」の絵で表示される。
「シェルター(避難所)」でジャンル検索
企業や共同プロジェクトとのコラボも
さまざまな企業やプロジェクトとのコラボ企画があるのも「女子ちず」ならではの特徴だ。
たとえば2017年12月には、茨城県小美玉市と、株式会社ツヴァイ、移住情報誌「TURNS」、株式会社電通の共同プロジェクト「ミライカレッジ」と共同で、ジャンル検索に「小美玉市バージョン」のアイコンを追加した。
「小美玉市バージョン」では、ミライカレッジに参加した首都圏在住の女性と小美玉市住民が協力して小美玉市で調査し、取材した女性向けのスポット全59カ所を「食」「体験」「パワースポット」など5ジャンルに分けて地図上に表示している。
これら5ジャンルのアイコンは、小美玉市のマスコットキャラクター「おみたん」の5種類のイラストを使用している。
小美玉市についてはフレームの着せ替えも用意している。
小美玉市の女性向けスポットの情報を収録
女性向けアプリならではの情報
このほか、女性向けアプリならではの情報として「きれいなトイレ情報」も収録している。
これらの情報は、女性でも使いやすい清掃が行き届いたトイレの情報をスタッフが独自に集めて紹介しているもので、トイレの中の写真も収録している。
詳細情報には以下のようなさまざまな情報を収録している。
- 洋式数と和式数やウォッシュレットの有無
- ペーパータオルの有無
- おむつ換えシートや授乳スペースの有無
厳選したトイレ情報を収録
女性にとって役立つ情報も豊富に収録しているこのアプリは、育児のための情報源としても活用できる。
残念ながらナビゲーション機能は搭載されていないが、ふつうの地図アプリにはないさまざまな情報を収録しているので、一度使ってみてはいかがだろうか。
■URL
恋するマップ~女子ちず~
※本アプリは現在サービス提供を終了されています。