インフォマティクス創立35周年記念講演会(2017年3月27日)の開催の様子をご報告します。
当日弊社担当スタッフは13:00より会場に入り、14:30の受付開始までのあいだ、展示・受付の準備、ご講演者のスライドデータや壇上のライティングチェックを行ったり、ご来場者が道に迷われることがないよう各所でサインボードを掲げて待機しました。
受付では、35周年記念誌(社史)、ハンドタオル(紅白を用意)、講演資料、ご案内ペラをセットにしたものをご準備。さらに必要な方には同時通訳レシーバをお渡ししました。
ありがたいことに予想を上回るご来場があり、準備していた記念品セットが在庫僅少となり、あわてて追加を準備するというひと幕もありました。
講演会
講演会では、まず弊社長島会長が登壇し、会社のあゆみ、登壇者お二人との出会い・エピソードなどが熱く語られました。
東京大学名誉教授 内田祥哉様
弊社会長のご挨拶に続き、東京大学名誉教授の内田祥哉様が登壇され、民家(日本家屋)に秘められた和構法の素晴らしい知恵をご紹介いただきました。
内田様は91歳というご年齢とは思えないしっかりとハリのあるお声で、椅子にお座りにならず立ったまま1時間超のご講演をされているお姿がとても格好良くステキでした。
ユーモアを交えての熱量あるご講演に、会場から時折笑い声が上がっていました。
※内田様の講演概要をこちらに掲載しています。ぜひご覧ください。
ニコラス・ネグロポンテ様
ネグロポンテ様の講演は、MITメディアラボ設立の経緯や研究内容の紹介、さらに様々なmisfits(はみ出し者)との出会いが素晴らしい研究成果につながっていったというお話で、聞いていてとてもワクワクしました。
※ニコラス・ネグロポンテ様の講演抄訳をこちらに掲載しています。ぜひご覧ください。
misfits(はみ出し者)の紹介では、弊社主催の空間情報シンポジウム2015で登壇された伊藤穰一様の名前も挙がりました。
所長を決める際、一度候補から外れ、ネグロポンテ様の後押しで再度候補に浮上して最終的に就任決定した経緯があったとのこと、その後の伊藤様の活躍を考えると驚きでした。
マウスではなく指を使ってPCを操作するようになること、新聞や本をネットで購入して画面で読むようになることなどを数十年も前に予言していたネグロポンテ様の次なる予言は、カプセル(錠剤)を飲むと言語や文学を学習できるというもの。
何十年か後には、情報が詰まったカプセルを飲むと、その情報が体内に吸収されて効率よく学習できるようになるのだそうです。
まるで某ネコ型ロボットのポケットから出てくるひみつ道具のようですが、ネグロポンテ様がおっしゃるのならそう遠くない未来に実現するのではないかという気がして、自分ならどの外国語にしようかな、どんな学習をしようかななどと楽しみに考えました。
懇親パーティ
講演後は会場を如水会館に移し、懇親パーティが行われました。
こちらも非常に多くの方に参加いただき、会場内での移動が大変なくらいでしたが、あちこちで談笑風景が見られとても盛り上がっていました。
内田様とネグロポンテ様も参加くださり、ご来場者やお知り合い、弊社会長や社長と歓談されていました。
左から、亀本ゲーリー様、弊社会長長島雅則、槇文彦様、ニコラス・ネグロポンテ様
内田様は奥様もパーティに同席されていました。
当日ニュースリリースを発表した「GyroEye Holo」(弊社開発のAR/VRシステム)も会場内で多くのお客様にご紹介しました。
ネグロポンテ様にもMicrosoft HoloLens越しにホロ画像が空間に浮かぶ様子を体感していただきました。
中締め後、お客様をお見送りする際「大変すばらしい場にお招きいただきありがとうございました」「良い時間を過ごさせていただきました」「御社の今後のご繁栄をお祈りします」というお言葉をかけていただきました。
肌寒い雨天のなかご来場くださった皆さま、誠にありがとうございました。
※ご講演者の所属や肩書は講演当時のものです。