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徒歩・鉄道・車などすべての移動でマイルが貯まるポイ活アプリ|Miles(マイルズ)

ここ数年、スマホを持って移動することにより、さまざまな特典が得られるアプリが人気を集めている。

中でも昨年10月にサービスを開始し、4週間で100万ダウンロードを突破して注目を集めているのが、シリコンバレー発のマイレージアプリ「Miles」(Miles Japan株式会社)だ。

今回はこのアプリについて詳しく紹介しよう。

Milesの概要

Milesは、スマートフォンが取得した位置情報データに基づいてAI(人工知能)が移動手段を自動的に判定し、1マイル(1.609キロメートル)の移動につき1マイルのポイントを貯められるアプリ。

特徴的なのが、移動距離が同じであっても、移動手段によって付与されるマイルの量に違いがあること。

付与されるマイルの倍率は以下のようになっており、環境に優しい移動には多くのマイルを付与する仕組みとなっている。

  • 徒歩やランニング:10倍
  • 自転車:5倍
  • バス、電車、船、スキー:3倍
  • 車の相乗り:2倍
  • 車:1倍
  • 飛行機:0.1倍

使い方は簡単。アプリをインストールして起動したら、あとは移動の際にスマートフォンを携帯するだけで、自動的に移動履歴が記録される。

下部のメニューから「移動履歴」を選ぶと、移動履歴と移動距離を振り返って確認することができる。移動履歴は過去のものが蓄積され、上部メニューで年と月を選ぶと、設定した時期の移動履歴のリストが表示される。

移動履歴については、細かい軌跡は確認できないが、地図とともに表示されるので、過去にどのような場所にいたのかが直感的にわかりやすい。

なお、移動履歴にはそれぞれ移動手段が示されており、誤った移動手段として記録されている場合は、1週間以内であれば変更することができる。

自転車で移動したはずなのに電車での移動であると検知された場合、取得できるマイルが減ってしまうので、ときどき履歴を確認して移動手段が正しく検知されているかを確認することをおすすめする。なお、月ごとの総移動距離に応じてボーナスマイルも付与される。

移動に応じてポイントを得られるアプリというと、アプリの電力消費を心配する人もいると思うが、Milesは消費電力を極力抑えるように設計されている。

Miles

貯めたマイルで得られるサービスや特典

Milesのもうひとつの特徴は、得られたマイルで取得できる特典の内容がかなり充実していること。

ローンチ直後はコンビニエンスストアのファミリーマートでコーヒーを無料でもらえるクーポンが特典となり、人気を集めた。

無料クーポンだけでなく、フード・ドリンクやギフトカードなど、さまざまなサービスや商品の割引クーポンも特典として配布されているほか、さまざまな商品が当たる抽選も毎週行われる。

たとえば4月18日現在、「今週おすすめの特典」として、完全ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチの割引クーポンや、雑穀米のお試しセット、スポーツブランド「ミズノ」の割引クーポンなどが掲載されていた。

特典には「Miles限定」と記載されている場合が多く、クーポンサイトなどで配布されていないものがほとんど。多彩な特典が用意されており、色々と見て回ってどの特典を利用するのかを考えるだけでも楽しい。

サービスや商品が得られるだけでなく、マイルを使って寄付を行うこともできる。4月18日現在、「動物福祉のための寄付」と「子どもの権利を実現する活動への寄付」の2つが用意されていた。

さまざまなクーポンを特典として入手可能

自治体との連携協定

Miles Japan株式会社は、Milesのアプリのリリースとともに、渋谷区と連携協定を締結し、行政課題の解決を目的に相互に連携・協力すると発表した。

この協定に基づき、同社は渋谷区において以下の連携協力事項に取り組んでいる。

  • 移動を通じた区内のコミュニティの活性化
  • 健康的な移動手段の促進による、区民および区に関わる人々の健康増進への貢献
  • エコな移動手段の促進による、環境問題の解決(CO2排出量削減)への貢献
  • 移動手段を問わない外出の促進による区内の高齢者のQOLの向上への貢献
  • 移動に対するマイレージ付与の仕組みを活用した社会貢献活動の推進
  • 前各号に掲げるものの他、相互に協力が必要と認められる事柄

また、この連携協定に基づく取り組みとして、「渋谷区をキレイにする活動に伴う移動にも価値を」をテーマに、渋谷区内での清掃活動への参加者にボーナスマイルを付与する取り組みを行っている。

まずは区内で一定の活動実績を持つ企業および団体と試験的に取り組みを行い、その後、商店会や町内会など、渋谷区の関係者に広く参加してもらえる仕組みを整備する予定だ。

人流データのグラフを公開

同社は4月18日、日本においてサービスを開始して以降の5カ月間の人流データをもとにしたグラフを公開した。

なお、この人流分析のデータは個々のデータではなく、累計数値など、個人が特定できない情報をもとに統計データとして情報開示したものとなっている。

公開したグラフは、以下の3項目となる。

1ユーザーあたりの移動距離の推移

1ユーザーあたりの移動距離の推移

1ユーザーあたりの移動距離は、年末の移動距離が一時期長くなり、帰省や旅行の影響が見られた。

年が明けてからは、1月22日に開始した蔓延防止等重点措置の適用により、移動距離に落ち込みが見られたものの、春にかけて移動距離は回復傾向となっており、直近では昨年11月の水準にまで戻ってきている。

移動手段別の1分あたりの移動距離の推移

電車・バス・車において、時間あたりの移動距離が年末年始にかけて上昇したことが確認され、帰省に伴う新幹線移動や高速道路移動の増加の影響を確認できた。

曜日別の移動実態

曜日別に見ると、1ユーザーあたりの移動距離は週末のほうが平日に比べて約5%高く、週末に遠出が移動距離を牽引している可能性が見られた。

また、自動車移動が週末に増える一方で、電車が減ることにより、通勤とプライベートで移動手段が使い分けられていることが推察される。

国内では既に200万超えのダウンロード

Miles Japanの発表によると、日本でのMilesのダウンロード数は200万を超えているという。

Milesは徒歩やサイクリングなど、コロナ禍において感染リスクの少ない移動手段にマイルを多く付与する仕組みとなっているので、まだコロナ禍が十分に収束しておらず、予断の許さない今の時期には最適なアプリといえる。

毎日の移動によってマイルが貯まり、それによってちょっとしたお得感を味わえるこのアプリを使って、移動を楽しんでみてはいかがだろうか。

■URL
Miles
https://www.getmiles.com/jp

※本記事で紹介したアプリに関する詳細は、提供会社様あてにお問い合わせください。

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片岡義明(かたおかよしあき)様

フリーランスライター。ITの中でも特に地図や位置情報に関することを中心テーマとして取り組んでおり、インターネットの地図サイトから測位システム、ナビゲーションデバイス、法人向け地図ソリューション、紙地図、オープンデータなど幅広い地図・位置情報関連トピックを追っている。測量士。インプレスR&Dから書籍「位置情報トラッキングでつくるIoTビジネス」、「こんなにスゴイ!地図作りの現場」、共著書「位置情報ビッグデータ」「アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう」が発売。

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