こんにちは、インフォマティクスの空間情報クラブ編集部です。
今回は串刺し検索についてご紹介します。
目次
串刺し検索とは
GISでは、複数レイヤにまたがってデータが格納されている場合が往々にしてあります。
通常、○○データは○○レイヤ、▲▲データは▲▲レイヤのようにカテゴリ別に分けられていますが、それらのレイヤやアイテムが複数重なった状態で、ある地点に関する情報を一括して取得したいと思ったことはないでしょうか?
そんな時に便利なのが串刺し検索です。
串刺しと聞くと、焼き鳥やバーベキューのような竹串に刺さった肉や野菜をイメージされる方がいらっしゃるかもしれませんが、GISの串刺し検索もそれをイメージしていただくとわかりやすいと思います。
GISの串刺し検索機能を使うと、選んだ複数レイヤを対象として、指定座標位置上にある全地物の属性を一括して確認できます。
複数レイヤを横断検索するので、スピーディに属性を見つけることができます。
串刺し検索の属性
メリット
1回の検索操作で多くの情報を得られる
串刺し検索では、複数レイヤにまたがる情報を1回の検索操作で取得できるので、各レイヤのテーブルを開いたり、各アイテムの属性を確認するなど、同じコマンドを何度も実行する手間が省けます。
同じ地点に複数アイテムが重なっている場合に便利
GISでは、同じ地点に複数アイテムが重なっている地点をクリックすると、アイテムの選択を促すメッセージが表示されることがあります。
串刺し検索では、複数アイテムが重なっていても、クリックするだけでその地点にある全アイテムのレイヤ名と属性が一覧表示されるため、簡単な操作で済みます。
カスタマイズすれば、表示対象となるレイヤや属性を制御することもできます。
おわりに
串刺し検索を利用すれば、各レイヤのテーブルビューを開いて属性を1つ1つ確認したり、どのようなレイヤがあるかを気にすることなく、いろいろな地物の情報を簡単に確認できます。
属性情報は地図上に表示されていないことが多いのですが、串刺し検索で属性を一覧表示すると有益な情報が得られることがあります。
もしあなたの同僚の方が「複数レイヤから○○の情報を調べたいんだけど、面倒そうだなぁ」と言っているのを聞いたら、ぜひ串刺し検索を教えてあげてください。