GISソフト「SIS」活用講座

GISソフト「SIS」9のご紹介|Part5 空間フォーミュラ・分散・クエリデータセット編

GISソフト「SIS 9」新機能をご紹介するシリーズ、今回は「空間フォーミュラ追加」コマンド、「分散」、「クエリデータセット」の3つについてご紹介します。

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「空間フォーミュラ追加」コマンドで、施設の定員の平均を行政界別に簡単に集計表示

SIS 9では新しく「空間フォーミュラ追加」コマンドが追加されました。

この機能を利用すると、位置関係を考慮した値をウィザード形式で簡単に集計できます。

例えば「施設の定員の平均を、行政界別に求める」場合、従来バージョンでは手動でフォーミュラ(式)を記述していましたが、どの関数を利用するのか、引数にはどのような値を指定するのかなど、関数式の記述が大変でした。(図1)

図1:空間関数のイメージ

図1:空間関数のイメージ

SIS 9の「空間フォーミュラ追加」コマンドを使えば、目的に応じて対象データや属性を指定するだけで、簡単に結果を求められるようになりました。(図2)

図2:SIS 9から追加された「空間フォーミュラ追加」コマンド

図2:SIS 9から追加された「空間フォーミュラ追加」コマンド

プロセスの「分散」で、ビル単位でテナントの点データをキレイに分散

SIS 9では自動処理を行う「プロセス」に、「分散」が追加されました。

例えば、各ビルに入居するテナントの点データが重なって読み込まれた場合、点の選択がうまくできなかったり、テナント名のラベルが重なってしまったりといった不都合が生じます。(図3)

そんな時はプロセスの「分散」機能を使ってみましょう。

重なった図形を、図形を含む面データ上にきれいに分散するので、これらの問題を解決できます。(図4)

図3:テナントの点データが重なった例

図3:テナントの点データが重なった例

図4:「分散」機能で点データをビル内に再配置

図4:「分散」機能で点データをビル内に再配置

「クエリデータセット」機能で、ビルの面データにテナント情報を一括表示

新しく追加された「クエリデータセット」は、SQL文を記述することで、指定した内容に応じた属性を参照する機能です。

例えば、ビル名と店舗名の情報を持つ点データと、ビル名の情報を持つビルの面データから、店舗名の情報を持つビルの面データを表示できます。(図5)

図5:「クエリデータセット」機能で店舗名をビルに表示

図5:「クエリデータセット」機能で店舗名をビルに表示

おわりに

今回ご紹介した機能はいかがでしたでしょうか。使いやすそう!と感じていただければ幸いです。

引き続き次回もSIS 9の新機能をご紹介しますので、お楽しみに!

SIS Desktopシリーズ製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/sis/

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<地図データ出典>
国土政策局 国土数値情報ダウンロードサービス政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)、「国勢調査 平成27年 国勢調査町丁・字等別境界データ」(総務省)を加工して作成

※この記事は、GIS NEXT第69号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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