SIS活用講座 第9回 フリービューアMap ExpressからはじめるSIS(1)データ閲覧・印刷

8.0で追加されたフリービューア「SIS Map Express」のデータ閲覧・印刷機能を中心にご紹介します。

はじめに

前回までは、SIS Mapシリーズのバージョン8.0の新機能を中心にご紹介してきましたが、今回からはしばらく、8.0で追加されたフリービューア「SIS Map Express」を中心にご紹介します。

SIS Map Expressとは?

SIS Map Expressとは、無料でお使いいただけるSISのフリービューアです。これまでのバージョンでは「SIS Map Browser」「SIS Map Reader」というフリービューアをご提供していましたが、SIS 8.0では、機能が刷新され「SIS Map Express」として新登場しました。SIS Map Express(以下「Map Express」)は、各種データの読み込みはもちろんのこと、主題図の表示、印刷、検索などの機能を備えています。
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SIS Map Expressの操作画面

多種多様な地図データを閲覧可能!

まず、データの読み込みについてご紹介しましょう。Map Expressでは、SISのネイティブファイルであるSWDやNOLをそのまま読み込めるほか、上位製品であるMap ModellerやMap Manager(以下「Mapシリーズ」)で読める全ての地図データを読み込めます。基盤地図情報、国土数値情報、地理院タイルなどのフリーデータや、ゼンリンZmap-TOWNIIなどなど・・。詳しくは弊社サイトにてご確認ください。

ドラッグ&ドロップで簡単に読み込み!

読み込み方法もとても簡単!WindowsエクスプローラからMap Expressの画面上にドラッグ&ドロップするだけです。下の図では、基盤地図情報の市町村字境界線データとゼンリンZmap-TOWNIIを読み込み、重ねています。
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ドラッグ&ドロップの簡単な操作で地図を表示!

街区レベル位置参照情報で住所検索

地図データを読み込むだけでなく、国土政策局の街区レベル位置参照情報を利用して、Map Expressのギャザティアの機能で住所検索を行えます。<設定方法1>
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住所検索機能を使って、指定した住所に移動

ポイントデータも読み込み可能

自治体のHPなどで提供されている施設などのポイントデータを読み込み、指定したシンボルで表示することも可能です。以下は、ダウンロードした避難場所のポイントデータ(CSV形式)を、Map ExpressでViewPointデータセットとして読み込んだ例です。<設定方法2>

ポイントデータに限りませんが、読み込んだデータの属性情報を確認可能です。また、それらの属性を利用して、Mapシリーズ同様に検索や主題図の作成時に利用することもできます。(詳細は次回以降にご紹介予定)
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避難場所のポイントデータを地図上に表示。属性の確認も可能

保存もOK! Mapシリーズと連携してさらに多彩に活用

作成したデータはSISのネイティブファイルであるSWD形式に保存でき、保存したファイルは、Mapシリーズでそのまま利用できます。<設定方法3>

図形の作図や編集を行いたい場合や、他のフォーマット(ベクタ、ラスタ)などに出力したい場合、解析を行う場合・・などは、Mapシリーズにバトンタッチします。

プリントテンプレートを利用して印刷

Map Expressは印刷も行えます。画面に表示した状態を印刷するだけではなく、プリントテンプレートウィザードを利用して、図面枠を付けて印刷したりPDFファイルに保存することもできます。<設定方法4>
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主題図を設定し、印刷イメージを作成した例
ウィザード形式で設定できるため手軽に作成可能!

さらに、方位シンボル、スケールバー、主題図の凡例、注記を追加したより本格的なプリントテンプレートを作成したい場合はMapシリーズを使用します。オリジ
ナルテンプレートを作成し、それを利用した印刷イメージの作成も可能です。
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Map Modellerで作成した印刷用レイアウト
主題図の凡例、方位シンボルなどを配置

おわりに

Map Expressは無償のソフトウェアですが、このように、閲覧や印刷については上位製品に匹敵する機能が搭載されていて、驚かれた方も多いのではないでしょうか。SISをお持ちでない方でも、ダウンロードできますのでぜひご利用ください!

Map Expressにはまだまだ沢山の便利な機能がありますので、次回以降もご紹介予定です。ご期待ください!(技術開発部 K.Y.)

・SISフリービューア「Map Express」製品情報とダウンロード方法はこちら
・SIS Mapシリーズ 製品情報:Map Modellerなどの上位製品の詳細はこちら


<設定方法1>
1.国土政策局の街区レベル位置参照情報にアクセスし、該当する地図のデータをダウンロードします。

例)品川区の場合
「市区町村単位」で「品川区」にチェックを入れ、「全て」を選択し、「データ整備年度」を設定し、「選択」ボタンをクリックしダウンロードします。
「13109-13.0a.zip」がダウンロードされます。

2. ダウンロードしたデータを展開します。
展開したデータのうち「13109_2014.csv」を使用します。

3. 「ホーム」タブの「ギャザティア」コマンドをクリックします。
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4. 「ギャザティア選択」ダイアログで「街区レベル位置参照情報」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
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5. 「開く」ダイアログで、操作2で展開した街区レベル位置参照情報のファイル(CSV)を指定し、「開く」ボタンをクリックします。

6. 「街区レベル位置参照情報」ダイアログで、座標系と住所を指定し、「OK」ボタンをクリックします。
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<設定方法2>
1. 「ホーム」タブの「オーバーレイ追加」コマンドをクリックします。

2. 「新規オーバーレイ」ダイアログの「データベース」タブの「Cadcorp ViewPointデータセット」をクリックし、「次へ」ボタンで進めます。
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3. csvファイルの場合は、「カンマ区切りファイル」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

4. ウィザードの内容に従って設定します。
「レコードセット」ダイアログでは、座標値(X/Y座標値または緯度/経度)が記述されたカラムを追加します。
「ViewPointデータセット」ダイアログでは、以下の設定を行います。
・Xフィールド:X座標値または経度
・Yフィールド:Y座標値または緯度
・「詳細」ボタンをクリックし、「ViewPointデータセット」で座標系を設定します。

<設定方法3>
「ファイル」メニューの「上書き保存」コマンドで、SWD形式に保存することが可能です。
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<設定方法4>
「ファイル」メニューの「クイックウィザード」コマンドで、プリントテンプレートを作成することができます。
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コマンド実行後は、ウィザードの内容に従って設定します。
ウィザードの最後のダイアログ(「印刷/保存」ダイアログ)において、「出力図の処理」で「Adobe Portable Format(PDF)として保存」を選択すると、印刷イメージをPDFとして保存することが可能です。
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<地図データ出典>国土地理院 基盤地図情報2500/株式会社ゼンリン Zmap-TOWNII

※この記事は、GIS NEXT第55号に掲載された記事に加筆したものです。