VACAN Maps
新型コロナウイルスの感染が再び拡大しつつある中、街中で店舗や施設に入る際、混雑状況が気になる人も多いのではないだろうか。
そんな人におすすめなのが、空いている店や施設を地図上で確認・予約できるサービス「VACAN Maps(バカン マップス)」(株式会社バカン)だ。
目次
空き状況がひと目でわかる
同マップはスマートフォンやPCのブラウザ上で動作するウェブアプリで、地図上には店舗や施設の混雑状況を示すピンが表示される。
ピンの色は以下の5種類で、ピンの中に描かれた人の数でも空き具合が直感的に把握しやすい。
- 緑色(空きあり)
- オレンジ色(やや混雑)
- ピンク色(混雑)
- グレー(営業時間外、ラストオーダー終了、利用停止中など)
- 白色(営業中)
混雑していることを示すピンク色のアイコンの中で、「60分」や「5組」が記載されている場合は、現在の待ち時間(60分以上待ち)や待ち組数(5組以上待ち)を示している。
ピンをタップ(クリック)すると店舗の詳細情報が表示され、店舗の写真や営業時間、現在地からの移動時間の基本情報に加えて、コロナ対策を行っているかどうか、テイクアウトに対応しているかどうかの情報も掲載されている。
地図上に混雑状況を示すピンを表示
2020年10月、ピンの表示形式をよりわかりやすく便利にアップデート
VACAN Mapsのサービスが正式にスタートしたのは2020年6月で、リリース当初はピンの中に「空きあり」「やや混雑」などの文字が記載されていたが、10月のアップデートで現在のようなピンのデザインとなった。
これはサービスが提供開始されてから約4カ月で掲載店舗や施設数が500件を超えたため、場所によっては一画面に表示される情報量が多くなり、わかりづらくなることがあったからだという。
10月のアップデートでピンのデザインを変更
AI×IoT活用で、正確かつリアルタイムな空き情報配信を実現
これらの混雑情報は、店や施設に設置されたボタン型IoTデバイスをスタッフが操作したり、カメラで取得した店内画像データから混み具合をAIを用いて自動判定したりと、店舗・施設ごとにさまざまな方法で取得している。
新型コロナウイルス対策のため、マップ上に混み具合を表示するサービスはほかにも存在するが、データ反映までタイムラグが発生するものや、過去のデータをもとに推計したものなど、現在の状況を正確かつリアルタイムに地図に反映することは難しかった。
VACAN Mapsでは、店舗や施設に専用デバイス(IoTデバイスやカメラ、センサー)を設置してこの問題を解決している。
混雑情報の取得にはボタン型デバイスやカメラ、センサーを使用
バカンは現在、VACAN Mapsへの掲載店を募集中だ。また飲食店だけでなく、一部地域では図書館や観光情報センター、駐輪場などの公共施設を含めたさまざまな施設の混雑状況の配信も始まっている。
災害発生時に避難所の混雑情報を配信し、分散避難を支援するサービスも
バカンは各地の自治体と避難所および避難場所の混雑情報配信に関する協定の締結も進めている。
協定が締結された自治体では、災害発生時に避難所を開設する際、VACAN Maps上で住民が各避難所の位置や混み具合をスマートフォンからリアルタイムで確認できる。
混み具合の情報は避難所の職員がインターネット上の管理画面から操作することで更新し、以下の4段階で表示する。
- 空いています
- やや混雑
- 混雑
- 満
現時点では以下のような自治体と協定を締結している。
- 岡山県岡山市
- 福島県郡山市
- 福島県いわき市
- 群馬県明和町
- 群馬県桐生市
- 千葉県南房総市
- 兵庫県西脇市
- 広島県安芸高田市
- 宮崎県日南市
- 埼玉県志木市
- 東京都豊島区
- 東京都多摩市 ほか
災害発生時に避難所の混雑情報を配信する協定を各地で締結
一般的な店舗だけでなく公共施設や避難所など、さまざまな施設への対応も進めているVACAN Maps。
同マップで混雑情報を確認することで、街中での“密防止”に役立てていただきたい。
■URL
VACAN Maps
https://vacan.com/
※本記事で紹介したアプリに関する詳細は提供会社様あてにお問い合わせください。