こんにちは、インフォマティクスの空間情報クラブ編集部です。
本記事では、「主題図とは何か」から、種類・作成手順・表現テクニックまでをわかりやすく解説します。
参考
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主題図とは
地図には「一般図」と「主題図」の2種類があります。
- 一般図:地形の状態を縮尺に応じて忠実に表現した地図(地形図、白地図)
- 主題図:特定のテーマ(人口、経済、災害など)を視覚的に表現した地図
主題図とは、人口統計や経済データ、自然事象など特定のテーマについて、地図上で色分けや円グラフなどで表現したものです。
主題図の種類
私達の周りには多種多様な主題図が使われています。以下は主題図の一例です。
- 昼間/夜間人口の様子を表した図
- 避難所分布図や帰宅困難者の人数を表した図
- 土地利用状況を表した図
- 犯罪/災害の発生状況を表した図
- 天気図
主題図を作成する際は、テーマとその表現方法を選定する必要があります。つまり「何を」「どのように」可視化するかを決めることがポイントになります。
ここでは市区町村別の人口分布図の主題図を例に考えてみましょう。
主題図の作成手順
1. テーマとデータの選定
- 例:市区町村別昼間人口を可視化したい
- 用意するデータ:市区町村界の地図データ + 各市区町村の昼間人口に関する属性データ
2. 表現手法の選定
主題図の表現手法には色分けやグラフなど様々なものがあります。どの手法を使えば事象をわかりやすく表現できるかを考えて選びます。
- 各市区町村の昼間人口と夜間人口の割合を表現したい ⇒ 円グラフ
- 5年分の昼間人口の推移を表現 したい ⇒ 棒グラフ
3. 表現設定|GISで魅せる工夫
ここではSISの表現機能を例に、見やすく説得力のある主題図を作るコツをご紹介します。
カラーパレットの活用
ColorBrewer機能で最大12段階の色分け主題図を簡単に作成できます。この機能で綺麗なグラデーション設定が行えます。
条件に応じた主題図表示
値によるフィルタリングも可能。例:人口3万人以上の市町村だけに主題図を表示。
ラベル調整
文字の自動配置や位置揃えに対応し、地図の可読性を高めます。例:建物ごとに文字の向きを変更。
おわりに
主題図は解析のフィナーレ!
主題図は、地図を読み込み、情報を編集して... という一連の作業を経てでき上がる解析のフィナーレを飾るものです。
そんな主題図を、見せる(可視化)だけではなく、魅せる主題図にできるのがSISの良いところ。
無料版GISの「SIS Map Express」でも主題図機能を利用できますので、ぜひ無料トライアルで試してみてください。(※利用機能には一部制限があります。)
無料版の操作方法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
フリービューアMap ExpressからはじめるSIS(2)主題図
<地図データ出典>国土地理院発行の基盤地図情報(縮尺レベル25000)を使用したものです。人口データは総務省「国勢調査」より引用したものです。
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