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動物カードやカレンダーを使った数字マジック|あなたもチャレンジ!

今回は数学マジックをご紹介します。

動物当てマジック

動物当てマジックをします。

干支・十二支の子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥から好きな動物を1つ選んで秘密にしてください。

あなたが選んだ動物を当ててごらんにいれましょう。
超能力で当てるのはありません。数学の力で当ててみせます。1つヒントをおしえていただきます。それが4色のカードです。

私「Aさん、あなたの選んだ動物が描かれたカードの色をすべておしえてください。」
Aさん「黄と緑です。」
私(間髪を入れず)「わかりました。あなたの選んだ動物は馬ですね。」
Aさん「正解です。」

私「Bさん、同じくあなたの選んだ動物が描かれたカードの色をすべておしえてください。」
Bさん「赤と黄と緑です。」
私(間髪を入れず)「あなたの選んだ動物は牛ですね。」
Bさん「正解です。」

私「Cさん、同じくあなたの選んだ動物が描かれたカードの色をすべておしえてください。」
Cさん「黄です。」
私(間髪を入れず)「あなたの選んだ動物はうさぎです。」
Cさん「正解です。」

動物当てマジックの秘密

ではヒントからどうやって動物を当てているのか、その秘密は数です。

実は12匹の動物と4枚のカードには数が振られています。

動物は左から順に1から12で、カードは右から順に1,2,4,8。

さて、「あなたの選んだ動物が描かれたカードの色をすべておしえてください」の返答のすべてのカードの数の和を計算します。

黄と緑であれば、2+4=6。すると左から6番目の動物、馬が答えとなります。
赤と黄と緑であれば、1+2+4=7なので、左から7番目の動物、牛が答えとなります。
黄であれば、2なので、左から2番目の動物、うさぎが答えとなります。

この秘密さえ知っていれば動物当てマジックは実演できます。

カレンダーマジック

今度はカレンダーを使った足し算マジックです。

「すきなところ、3×3の9つの数字を四角で囲んでください」
「では、その9つの数の合計はいくつでしょうか」

と問いかけ、相手が答えられないところで

「答えは81です」

とパッと答えるカレンダー足し算マジックです。

カレンダーマジックの秘密

9つの数の合計=真ん中の数×9

これがすぐに答えられる秘密です。

先の問題は、真ん中の数が9なので9×9=81と分かります。

9倍のかけ算の工夫

このカレンダーマジックをスマートに実演するコツは、9倍のかけ算を素早くできることにあります。

真ん中の数が1桁であればかけ算九九でOKですが、2桁になると工夫が必要になります。

9倍するかけ算は、いったん10倍して、1つ分を引く

12×9であれば、いったん12を10倍して120、そこから1つ分の12を引きます。

120-12=108

となります。

では練習してみましょう。真ん中の数が23だったらどうでしょう。

230-23=207

と計算すればいいわけです。

数学マジックのタネ明かし

マジックはタネ明かしが醍醐味です。

数学マジックも同じです。動物当てマジックはなぜ、4色のカードが1,2,4,8なのでしょうか?カレンダーマジックは、なぜ真ん中の数×9とすればいいのでしょうか?

この先が数学の世界です。マジックを繰り返し実演しながら、その謎解きをしてみてください。

タネ明かしの秘密は次回のお楽しみ。

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