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国土基本図の図郭とは? 図郭コードの意味・読み方と実務での使い方を解説

こんにちは、インフォマティクスの空間情報クラブ編集部です。

本記事では、国土基本図の図郭とは何かから、図郭コードの意味や読み方、地図情報レベルごとの区分までをわかりやすく解説します。

図郭コードでこんなお悩みありませんか?

  • 図郭コードから位置をすぐに特定できない
  • 対象エリアの地図データの抽出に時間がかかる
  • 複数図郭の管理が煩雑

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国土基本図とは

国土基本図とは、統一された図式に基づいて国土地理院が作成・整備している大縮尺地図のことです。

主に、公共事業における測量の重複を避けること、精度の高い地図情報を全国で統一して提供することを目的としています。

公共測量をはじめ、インフラ整備、都市計画など、さまざまな分野で基礎資料として利用されています。

図郭とは

図郭(ずかく)とは、国土基本図を一定の基準で分割した範囲(区画)のことです。

国土基本図では、主に平面直角座標系を基準として区画が設定されており、各図郭は位置を正確に特定できるよう設計されています。

標準地域メッシュとの違い

図郭と似た概念に「標準地域メッシュ」がありますが、分割の基準が異なり、用途に応じて使い分けられています。

  • 標準地域メッシュ:緯度・経度ベース
  • 図郭:主に平面直角座標系ベース

図郭コードとは

図郭コードとは、各図郭の位置を識別するための英数字(最大8文字)のコードです。

ファイル名として付与されることが多く、以下のような業務で利用されています。

  • 公共測量での対象範囲指定
  • インフラ管理でのエリア管理
  • 不動産調査での位置特定

図郭コードの構成

図郭コードは以下の情報で構成されます。

  • 座標系番号(例:09)
  • 区画記号(例:LD)
  • 詳細分割番号(例:35 など)

図郭コードの読み方(レベル別)

地図情報レベル50000

平面直角座標系の原点を基準に、広域を縦横に分割した区画です。アルファベット2文字で表されます。

例)09LD → 09系 × 区画LD

詳細

日本で定義されている平面直角座標系(全19系)ごとに、その原点を基準として、南北300km、東西160kmの区域を縦20個、横8個に分割すると、縦30km×横40kmの長方形ができます。

これに左上隅をAとして、縦方向・横方向にアルファベットを順に割り振り、その組み合わせ(2文字)で区画名が図1のように定められます。

例)「09LD」というコードであれば、初めの2桁が系の原点が「09」=Ⅸ系であることを表し、続く2桁「LD」が地図情報レベル50000の区画名「LD」を表し、これが地図情報レベル50000の図郭コードとなります。

図1:国土基本図図郭の座標系内の区画名

地図情報レベル5000

地図情報レベル50000の各区画を縦横10分割したものです(全体で100区画)。図葉番号として2桁の数字が追加されます。

例)09LD35 → 区画内の詳細位置を表す

詳細

図1に示す地図情報レベル50000の1区画を縦横10分割すると、合計100区画に分割され、1タイルは縦3km、横4kmの長方形になります。

これが地図情報レベル5000の1タイルとなり、00から99までの数字2桁が図葉番号となって地図情報レベル50000の4桁に付加されます。(図2・図3)

図2:5000の図葉番号(下2桁)

 

図3:5000のタイル1枚の大きさ(左)と図郭コード(右)

例)「09LD35」という名称のファイルは、末尾の「35」により縦方向に上から4タイル目、横方向に左から6タイル目であるということがわかります。

ファイル名が6桁なので、地図情報レベル5000の地図です。(図3)

地図情報レベル2500

地図情報レベル5000を縦横2分割した区画です(全体で4区画)。末尾に1桁追加されます。

例)09LD352

詳細

ファイル名は「09LD352」のように7桁となり、6桁目までは地図情報レベル5000と同じであり、最後の1桁に図4の1~4の番号が追加されます。

図4:地図情報レベル2500の分割番号(下2桁)

図5:2500の図郭コード

地図情報レベル1000

地図情報レベル5000を縦横5分割した区画です(全体で25区画)。アルファベットが追加されます。

例)09LD354E

詳細

ファイル名は地図情報レベル5000の6桁に図6の2桁が加えられて8桁となり、「09LD354E」のように末尾が必ずアルファベットとなります。(図7)

図6:地図情報レベル1000の分割番号(下2桁)

図7:1000の図郭コード

地図情報レベル500

さらに細かく分割した区画です。末尾に2桁の数字が追加されます。

例)09LD3599

詳細

地図情報レベル500は、地図情報レベル5000を縦横10分割した図郭であり、地図情報レベル1000の区画をさらに分割したものに相当する縦300m横400mサイズの図郭となります。

00~99までの数字2桁が、地図情報レベル5000の末尾に追加され、「09LD3599」のような8桁のファイル名となります。(図8・図9)

図8:地図情報レベル500の分割番号(下2桁)

図9:500の図郭コード

図郭コードの実務での活用例

図郭コードは、地図の識別だけでなく実務においても重要な役割を持っており、以下のような業務で活用されています。

  • 公共測量における対象範囲の指定
  • インフラ施設のエリア管理
  • 不動産・都市計画での位置特定
  • 地図データのファイル管理

図郭コード理解だけでは解決できないこと

図郭コードの仕組みを理解していても、実務では以下のような課題が発生します。

  • 図郭コードから位置を即座に把握できない
  • 複数図郭の範囲を視覚的に確認しづらい
  • 必要な範囲のデータ抽出に時間がかかる

GISで図郭を効率的に扱う方法

GISを活用すると、図郭データの管理・活用を効率化できます。実際にどのように効率化できるのかを知りたい方は、以下をご覧ください。

  • 図郭コードから対象エリアを即座に表示
  • 複数図郭の一括管理
  • 必要範囲のみのデータ抽出

図郭管理を効率化するには

GISソフトを使うことで、図郭ベースのデータ処理を大幅に効率化できます。

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おわりに

図郭コードの仕組みを理解することで、地図データの位置特定や管理が容易になります。特に実務では、図郭を効率的に扱えるかどうかが業務効率に大きく影響します。

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【参考】
国土地理院 数値地図(国土基本情報) https://www.gsi.go.jp/kibanjoho/kibanjoho40027.html
リサーチ・ナビ https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-601036.php

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