(株)インフォマティクスが運営する、GIS・AI機械学習・数学を楽しく、より深く学ぶためのWebメディア

地図と動画でスポット検索|地図を使った動画投稿・共有サービス「Vith(ヴィズ)」

インターネット上で入手できるレストランやショップ、観光スポットの情報はテキストと写真で構成されているものが多い。

今回紹介する「Vith(ヴィズ)」(提供会社:株式会社Filot)は、このようなタウン情報や観光情報の動画を地図上で投稿・共有できるサービスだ。

動画なので施設内の様子や雰囲気がよくわかり、実際に行かなくても現地を訪れた気分を楽しめる。ウィズコロナ/アフターコロナに最適なサービスとして注目される。

Vith(iOS版)

概要

提供元のFilotによると、“Vith”とは「Video with~」を略したもので、「世界とあなたを動画で繋げる」という意味が込められているという。

Vithのプロジェクトは、もともと顧客が撮影した動画を宣伝効果の高い15秒PR動画に編集してまとめる無料動画編集サービス「タダビ」として2019年にスタートした。

2020年、これらの動画を地図上から検索できる機能が追加され、2021年7月に、誰でも地図に投稿できる動画マップサービスとしてiOSアプリがリリースされた。

Vithのウェブサイトにアクセスすると、レストランやショップ、公園、寺社、ミュージアムなどさまざまなスポットを表すアイコンが並び、これらをクリック(タップ)すると、下部に動画が表示される。

上記に挙げた施設のほかにも、駐車場やガソリンスタンド、郵便局、区役所、駅、交差点など、実に多様な施設の動画が掲載されている。

日本国内だけでなく、世界中の幅広いエリアでスポットを紹介している。

Vith(ウェブ版)

豊富な種類のアイコンを用意

臨場感あるショート動画を視聴可能

Vithに収録されている動画は、1つにつき15秒程度と短尺なものの、建物の外観だけでなく施設内の様子や、そこで販売される商品や料理も確認できるので、現地を訪れたような気分になれる。

地図上で現地の映像を見られるサービスといえばGoogleのストリートビューが有名だが、Vithならストリートビューを上回る臨場感を味わえる。

動画の右下にある「詳細」をクリック(タップ)すると、その施設の概要や住所、電話番号といった基本情報、ユーザーからのコメントも調べられる。

さらに、駐車場の動画では、料金が記載された看板をそのまま見られるので、時間帯別の料金体系をひと目で確認できる。これなら情報が間違っている可能性も少なく信頼性が高い。

アイコンを選択すると動画を視聴可能

素材をアップロードするだけで無料で動画を作成可能

Vithに収録されている動画は、動画を無料で編集から公開まで行うサービス「タダビ」を利用して作られたPR動画で、撮影した素材はVithのクリエイターチームによって15秒動画に編集される。

動画編集の依頼は、素材をスマートフォンで撮影し、撮影場所を登録して依頼フォームに動画の素材をアップロードするだけで、簡単に編集・公開が行われる。

2021年7月にリリースされたVithのiOSアプリを使うと、動画の作成・投稿はさらに簡単に行える。

アプリの地図上で投稿する位置を決めて、動画素材を選択し、動画タイトルやスポット名を記載するだけ。

あとはクリエイターチームが15秒の動画に編集し公開までしてくれる。もちろん自分で編集した15秒動画を投稿することもできる。

なお、このVithのアプリでは、キーワードや地名からスポット検索できるので、より簡単に地図上でさまざまな情報を得られる。

素材を投稿すると動画が編集・共有される

コロナ禍で飲食店を支援する取り組みを実施

Filotは、手軽に動画を共有できるプラットフォームであるVithを活用して、さまざまな取り組みを行っている。

そのひとつが、コロナ禍で飲食店が厳しい状況を迎えた2020年4月にリリースした「コロナ対策店舗情報マップ」だ。

同機能は、コロナ禍によって日々状況が変わる中、店舗の情報をいち早く届けることを目的としたサービスである。

営業時間の変更やテイクアウト・デリバリーの開始、一時休業など、店舗のさまざまな声を客へ直接届けることができるツールとして好評を得た。

同サービスは、依然としてコロナ禍が続いている中、これまでの掲載情報と最新情報に齟齬があるとユーザーに混乱を与える可能性があるとして、現在はサービス提供を中止しているが、誰でも動画を簡単に投稿できるというVithの特長を活かした取り組みといえる。

Filotはこのほかにも、2020年にプロ・アマ問わず15秒のスポット紹介動画を募集して優秀作品を決める「Vithコンテスト」も開催している。

今後アフターコロナに向けて、Vithのプラットフォームを活用してどのようなイベントやコンテストが行われるか楽しみだ。

■URL
Vith
https://vith.jp/

※本記事で紹介したアプリに関する詳細は提供会社様あてにお問い合わせください。

 

あわせて読みたい