地図や位置情報を活用したスマートフォンアプリを紹介するこの連載、今回は昔と今の街の写真を見比べて楽しめるiOSアプリ「time tours(タイム ツアーズ)」を紹介する。
time tours
目次
概要
time tours(タイムツアーズ)は、各地で昔に撮影された写真を豊富に収録したアプリ。
位置情報や撮影時期も掲載しており、どの場所で撮影されたのかを地図上で確認できる。
特にユニークなのは、昔の写真だけでなく、同じ場所から同じアングルで撮影された最近の写真も収録されており、昔と今の景色を切り替えながら見比べることができる点だ。
隅田川にかかる橋が木橋から鉄橋へと変わっていたり、小さな商店が建ち並ぶ通りにマンションが建ったり、路上を走る都電が無くなっていたりと、移りゆく街の様子がよくわかる。
隅田川にかかる吾妻橋
吾妻橋の現在の写真
上野広小路の交差点付近
現在は都電が廃止されている
使い方
写真の画面の右上にあるカメラのアイコンをタップすると、その写真が撮影された位置が地図で示される。
地図上のアイコンを見ると、カメラがどの方向に向いているのかがわかる。
この状態で背景地図を古地図に切り替えることも可能で、東京では明治時代、京都では大正時代の地図を見られる。
撮影地点と撮影方向がわかる
古地図に切り替えられる
収録されている写真
同アプリには以下のようなギャラリーが用意されている。
- time toursギャラリー(各地の今昔写真を収録)
- プライムギャラリー(パートナーから提供を受けた特別コーナー)
- パブリックギャラリー(パブリックドメインやウェブサイトからの写真を紹介)
掲載可能な昔の写真をユーザーが自分で投稿することもできる。
「time toursギャラリー」には、東京、横浜、京都、三重のほか、陸前高田や沖縄、ロシアといった地域の写真を収録している。
「プライムギャラリー」には、東京や北海道、東北、中部の写真も揃えている。
time toursギャラリー
ギャラリーの画像一覧は、現在地に近いものから順に並べ替えができるほか、年代順に並べ替えることもできる。
距離的に自分の現在地に近い写真をすばやく見つけ出せるので便利だ。
このアプリは、写真そのものだけでなく、添えられている説明文を読むのも楽しい。
現在の写真を撮影するためにアプリ開発スタッフが現地を訪れた際のちょっとした感想が添えられているので、自分もその場所に行って同じ景色を見たくなる。
現在地周辺の古写真を地図上で調べられる
同アプリを使って自分が住んでいる街の古写真を探せば散歩が楽しくなりそうだ。
旅先でこのアプリを立ち上げて現在地周辺の古写真があるかどうかを確認すれば、思わぬ発見があるかもしれない。
このアプリを片手に、街を歩いてみてはいかがだろうか。
※time toursは現在提供を停止されています。