パズルは今も昔も老若男女を問わず魅了しています。
今回は清少納言知恵の板というパズルをご紹介します。あなたも江戸時代のパズルにぜひ挑戦してみてください。
目次
清少納言知恵の板とは
清少納言知恵の板は、正方形を分割して得られる7つの三角形や四角形のタイルを用いてさまざまな影絵の形を作るシルエットパズルです。
1742年の『清少納言知恵の板』
1742年に出版された『清少納言知恵の板』(現代のパズル本のような書物)には「八角鏡」「あんどん」「鍵」などの問題が載っています。
ちなみに名称の由来は、『枕の草子』で有名な平安時代の作家であり歌人でもあった清少納言が実際にこの知恵の板を作ったり遊んでいたからではなく、聡明で知恵のある女性の代名詞として使われたと考えられています。
江戸の人々は、いにしえの人に憧れながらチャレンジして楽しんでいたのでしょう。
中国の「七巧図」
これに似たシルエットパズルが19世紀の中国にあった「七巧図」で、これがヨーロッパに伝わったとされるのが「タングラム」です。
「清少納言知恵の板」「タングラム」ともに、7つのパーツの組み合わせは実に膨大な数となります。
問題を解く以上に問題を作る楽しみも得られるパズルと言えます。
では、清少納言知恵の板の問題を出しておきましょう。正解は次回に。