前回、Pythonを使用したサンプルプログラム集をご紹介しましたが、GISソフト「SIS」はPythonだけではなくC#やVBでもカスタマイズして機能を追加できます。
SISをインストールすると、C#やVBで作成された「ツールプログラム」と「サンプルプログラム」も一緒にインストールされ、通常のコマンドではできない操作や手順が複雑で面倒な操作を簡単に実行できます。
今回は、ぜひ使っていただきたいツール・サンプルプログラムをご紹介します。
インフォマティクスでは、国内で約36,000のお客様に利用されているGIS(地理情報システム)製品SIS(エスアイエス)をご用意しております。
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目次
ツール・サンプルプログラムとは
「ツールプログラム」と「サンプルプログラム」の違いは、ソースコードが付属されているかどうかです。
「ツールプログラム」にはソースコードが付属されていません。
「サンプルプログラム」にはソースコードが付属されているので、Microsoft Visual Studioでソースコードを変更して、独自のプログラムに作り変えることができます。
ツール・サンプルプログラムの利用方法
ツール・サンプルプログラムをSIS Mapシリーズで利用するには、以下の操作をします。
- SISを起動する前に、Windowsのスタートメニューから、「すべてのプログラム/SIS 8.0/」の「ツールプログラム」あるいは「サンプルプログラム」の「GisLink/使用するツール・サンプルプログラム/登録」を実行して、SISのメニューにボタンを登録します。
- SIS Mapシリーズを起動します。
- SIS Mapシリーズの「アプリケーション」タブに、追加したツール・サンプルプログラムを実行するボタンが表示されます。(図1)
図1:「アプリケーション」タブの表示例
各プログラムの使用方法の詳細は、ツールプログラムヘルプ、あるいはサンプルプログラムヘルプを参照してください。
では、ツール・サンプルプログラムを使用してどんなことができるのかを見てみましょう。
3次メッシュや国土基本図図郭のポリゴンを作成する
「メッシュ出力」サンプルプログラムを使用します。
指定した範囲に、1次~5次メッシュや国土基本図図郭のメッシュポリゴンを作成することができます。(図2)
また、地図をそれらの図郭で分割してファイル出力を行うことができ、出力ファイルには圧縮方法を変更したTiffファイルやECWファイルのラスタデータも指定できます。
図2:「メッシュ出力」サンプルプログラム
データの位置を補正する
「移動・回転」ツールプログラムを使用します。
CADデータの位置合わせや、位置情報のないラスタデータの位置合わせに利用します。スナップで2点を指定し、2点から計算された回転角度と拡大率で選択したアイテムを変形します。(図3)
図3:「移動・回転」ツールプログラム
領域を分割して印刷する
「分割印刷」ツールプログラムを使用します。
プロッターがない環境で広範囲の地図を印刷したい場合、A3用紙に印刷できる領域ごとに地図を分割し、印刷やPDFファイルを出力できます。(図4)
図4:「分割印刷」ツールプログラム
選択アイテムを中心に連続印刷する
「連続印刷」サンプルプログラムを使用します。
地図上の複数の領域を印刷したい場合、領域ごとにその都度印刷コマンドを実行するのは面倒です。
印刷したい場所の中心のアイテムを選択しておけば、そのアイテムを中心にして印刷やPDFファイルを一括出力できます。(図5)
図5:「連続印刷」サンプルプログラム
標高データの断面図を作成する
「断面図作成」サンプルプログラムを使用します。
TINや標高グリッドなどの高さを持つデータに対して、断面図を作成したいラインを指定してコマンドを実行すると、断面図を作図できます。(図6)
図6:「断面図作成」サンプルプログラム
おわりに
SISには今回ご紹介したツール・サンプルプログラム以外にも便利なプログラムが付属されていますので、ぜひご利用ください。
SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/
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<地図データ出典>国土地理院 基盤地図情報、国土交通省国土政策局 国土数値情報(道路データ)、株式会社昭文社 デジタル地図データ(MAPPLE10000/25000)
※この記事は、GIS NEXT第63号に掲載された記事を編集したものです。
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