GISソフト「SIS」活用講座 フリーGIS

フリービューアMap ExpressからはじめるSIS(6)台風を分析してみよう

今月はフリービューア「SIS Map Express」(以下、Map Express)を利用して、「台風」のデータを分析する方法をご紹介します。

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台風の位置情報を読み込んで、進路をライン化してみよう

過去の台風の位置情報は、国土交通省 気象庁のホームページで確認できます。

まずこの位置情報を表計算ソフトなどでcsv形式のデータにし、Map Expressで「View Pointデータセット」という形式で読み込みます。

さらにWKT文字列に変換し(前回の記事を参照)、「Viewジオメトリデータセット」として読み込むと、台風の進路がライン表示され、より見やすくなります。

図1は、珍しい進路で話題になった2016年台風10号などの台風を読み込んだ例です。

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図1:ポイントデータの読込み → 台風の通過経路のライン化

上位製品Map Modellerでは、プロセスの「ポイント結合」でView Pointをより簡単にライン化することが可能です。

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このデータには最大風速、暴風域等の情報もあります。これらの情報を使って、台風を詳しくみてみましょう。

台風の通過日と曜日を地図上に表示してみよう

ポイントデータの「日付」の情報と、その情報を元にDateWeek関数で調べた曜日を「ラベル主題図」で地図上に表示することができます。

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図2:台風の通過日と曜日を表示

テーブルウィンドウを表示して統計情報を確認してみよう

「テーブルウィンドウ」の「統計」では、最小値、最大値、平均値、各値の頻度の数などの各種統計情報を確認できます。

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図3:台風10号の中心気圧の統計値の例
グラフやデータは他の資料に簡単に貼り付け可能。
(画像をクリックするとテーブルカラム統計の拡大画像が表示されます。)

台風の強さを可視化してみよう

次は「最大風速」を元に「サイズ可変シンボル主題図」を設定し、各地点での台風の強さをシンボルのサイズで表現します。

上位製品のMap Modellerでは風速5m/sごとなど、設定したレンジごとの色分けも可能です。

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図4:台風の強さをシンボルの大きさと色分けで表現

県別に暴風域内に含まれた台風の回数を調べてみよう

上位製品Map Modellerで、暴風域半径の情報を利用して暴風域を作成し、2016年に暴風域内に入った回数を県別に調べてみましょう。

図5はMap Modellerの「プロセス機能」で、「重み付けバッファ」を作成し、ポイントごとの暴風域を作成しています。

20170725_6図5:Map Modellerのプロセスで「重み付けバッファ」を作成
(画像をクリックするとプロパティ「距離」とその値の拡大画像が表示されます。)

作成した暴風域を合成すると、一つの台風に関する暴風域が作成されます。2016年の他の台風についても、同じ処理を行い、2016年の各台風の暴風域を作成します(図6)。

プロセス機能では、「重み付けバッファ作成」→「バッファの合成」→「スタイル設定」といった一連の処理を保存できるので、複数のオーバーレイに同じ処理をする際は、呼び出して使用することで効率よく作業できます。

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上位製品Map Modellerのプロセスの保存機能は、一連の処理の繰り返し作業に便利です。

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図6:2016年度の台風毎に暴風域を作成

都道府県データに空間関数CalcItemsを利用したフォーミュラを設定すると、暴風域内に入った回数を県別に集計することができます(図7)。

CalcItemsは、ポリゴン(面データ)と、指定した空間関係(含む、交差、横切るなど)にあるアイテムの統計値(合計、最大値、最小値、平均値、標準偏差、最頻値、分散など)を求めることができるので、様々なシーンで分析に利用できます。

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図7:暴風域に含まれた回数をCalcItemsで集計
(画像をクリックするとフォーミュラの拡大画像が表示されます。)

おわりに

今回ご紹介した内容は、簡単な操作で気軽にお試しいただける内容なので、ぜひ詳細手順をダウンロードして実際に操作してみてください。

※詳細手順のダウンロードはこちらから
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SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/

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<地図データ出典>国土地理院 基盤地図情報、国土交通省 気象庁ホームページ

※この記事は、GIS NEXT第60号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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