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おでかけ混雑マップ|店舗周辺の混雑状況をひと目で確認

11月 2, 2020

店舗周辺の混雑推定情報を地図上に可視化

新型コロナウイルス感染症の流行にともなって注目を集めているのが、スマートフォンから得られる人流ビッグデータだ。

緊急事態宣言などを受けて各地でどのような人手の変化が見られたのか、そして多くの人が集まる“密”な状態にある場所へいかに近付かないようにするか。膨大な数のスマートフォンの位置情報を収集したビッグデータは、人々が行動を起こす際の指針となるデータとして活用され始めている。

そのひとつが、2020年5月に株式会社unerryが公開したウェブサイト「お買物混雑マップ Powered by Beacon Bank」だ。

同サイトは、地図上に表示されたスーパーやディスカウントストア、ホームセンター、ドラッグストアなどの店舗の周辺の混雑状況について、直近の状況をアイコンの色で可視化したマップで、過去1週間の時間帯別の推定混雑状況もわかる。

特徴的なのが、店舗内に限った混雑状況ではなく、店の周辺約100mの混雑状況を推定したものであることで、入口で入場制限を行っていて、店舗の外に行列ができているような場合でも混雑状況を把握できる。

お買物混雑マップ Powered by Beacon Bank

 

店舗別の推定混雑状況

アプリ版ではTwitter投稿や店舗の営業時間などが追加

さらに6月には、この「お買物混雑マップ Powered by Beacon Bank」に追加機能を織り込んだAndroidアプリ版「おでかけ混雑マップ」も提供開始された。

同アプリは、株式会社unerryと株式会社NTTデータの業務提携によって開発されたアプリで、9月にはiOS版もリリースされている。

「お買物混雑マップ powered by Beacon Bank」に加えて、NTTデータのTwitterデータ活用サービス「なずき」を組み合わせており、店舗別の混雑傾向だけでなく、ユーザーからの投稿情報を確認できるため、店に行くかどうか迷っている場合などに判断材料として使える。

混雑情報については、ウェブ版の「お買物混雑マップ Powered by Beacon Bank」と同様に、店舗近辺の推定混雑状況を「通常より混雑」「通常」「いつもより空いている」の3段階で表示する。店をタップすると、過去1週間の混雑状況がわかるのもウェブ版と同じだ。

これに加えて、アプリ版では、選んだ店舗の最新の営業時間も収録されている。前述したように、ウェブ版は店の周辺の推定混雑状況を加味しているため、たとえば開店時間前に入口で行列ができている場合は、営業外の時間でも「通常より混雑」や「通常」と表示される可能性がある。アプリ版では営業時間がわかるので、実際に訪問したときに店が閉まっているという心配もない。

さらに、アプリ版では10月26日より「スーパー」「ディスカウントストア」「ホームセンター」「ドラッグストア」の4業態に加えて、「デパート」「複合モール」の2業態も追加されている。

また、12月にはTwitter全量データを元に各都道府県のトレンドスポットを表示する機能もリリースを予定している。混雑を避けつつ、店舗での買い物を楽しみたいというニーズにも対応していく予定だ。

おでかけ混雑マップ

 

アイコンの色で推定混雑状況を把握できる

対応店舗数が大幅に増加、企業プランも提供開始

「おでかけ混雑マップ(お買い物混雑マップ)」のもとになっているデータは、unerryが運営するオフラインの行動データプラットフォーム「Beacon Bank」の人流ビッグデータをAI解析したもので、その取り扱いデータは観光アプリや店舗アプリなど延べ約1.1億DLのスマートフォンアプリによって収集されたGPSやビーコン反応、専用IoTデバイスのデータだ。

unerryは7月28日、同マップの掲載店舗数を、リリース当初は28000店だったのを約48000店へと大幅に増やした。

さらに、さまざまな事業者や団体から、「自社サイトに訪問する顧客に対して推定混雑情報を提供したい」という要望が寄せられたため、企業向けプランとして「カスタマイズ混雑マップ」も提供開始した。

同プランを利用することにより、「お買い物混雑マップ」に掲載している店舗以外についても推定混雑情報が提供可能となる。

「お買い物混雑マップ」については、「おでかけ混雑マップ」以外にも、地図アプリ「Yahoo! MAP」やニュースアプリ「グノシー」などでも見られるようになっており、今後は企業サイトでの導入例も増えていくことが予想され、一般ユーザーが目にする機会も増えていくものと思われる。

これらのアプリやウェブサービスを上手に活用し、3密の回避などニューノーマルの時代を乗り切っていただきたい。

オフライン行動データプラットフォーム「Beacon Bank」

 

カスタマイズ混雑マップ

 

「Yahoo! MAP」など他のアプリにも推定混雑情報を提供

■URL
【アプリ版】おでかけ混雑マップ
iOS版

Android版

【ウェブ版】お買物混雑マップ Powered by Beacon Bank
https://covid19.unerry.jp/

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片岡義明(かたおかよしあき)様

フリーランスライター。ITの中でも特に地図や位置情報に関することを中心テーマとして取り組んでおり、インターネットの地図サイトから測位システム、ナビゲーションデバイス、法人向け地図ソリューション、紙地図、オープンデータなど幅広い地図・位置情報関連トピックを追っている。測量士。インプレスR&Dから書籍「位置情報トラッキングでつくるIoTビジネス」、「こんなにスゴイ!地図作りの現場」、共著書「位置情報ビッグデータ」「アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう」が発売。

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