GIS用語解説

GIS(地理情報システム)とは

3月 11, 2015

GIS(地理情報システム)全体像

今回はGIS(ジーアイエス)とは何かについてご紹介します。

GISとは

GIS(ジーアイエス)とは「Geographic Information Systems(地理情報システム)」の略語で、電子地図上に情報を重ね、編集・検索・分析・管理などを行えるシステム(仕組み)のことをいいます。

GISでは、下図のようにベースとなる地図データの上にさまざまな情報をレイヤ状に重ねていきます。

地図情報と、その上に重なっている各種情報を関連付けることで、相関関係や傾向を可視化できるのがGISの大きな特徴です。

GIS(地理情報システム)でのレイヤの重ね合わせ例

GISでできること

GISでは大まかに以下のようなことができます。

GIS(地理情報システム)でできること

地図データの表示・編集

地図データを読み込んで画面上で見たい場所までスピーディに移動したり、拡大・縮小したりすることができます。地図データに作図・編集を行うこともできます。

画面上の地図は2次元のほか、3次元や航空写真などに切り替えることができます。

情報の関連付けと共有・管理

地図上の建物(地物)とそれに付随する情報を関連付けて共有・管理できます。

例)自然災害で電柱や鉄塔に被害が発生した場合、現地で被害状況を撮影した写真やコメントを位置情報とともに保存しておけば、関係者間で情報共有できるとともに、情報を集約して管理できます。

情報の検索・分析

位置情報をベースにした検索や分析ができます。距離や面積を測ることもできます。

例)目的地までの最短ルートを探したり、駅から徒歩○○分圏内の物件を探すことができます。エリアマーケティングでの商圏分析、店舗の統廃合の検討にも利用できます。

GISを始める際に必要なもの

GISを使うには「GISソフト」「データ」「データベース」が必要です。

GISソフト

GIS製品

各GISベンダーから有料版・無料版さまざまなGIS製品が提供されています。

主なGISアプリケーション

GISソフトはインストールしてそのまま使う場合と、開発用GIS(ソフトウェア開発キット)を利用し業務用にカスタマイズした「業務特化型システム」として使う場合があります。

カスタマイズのために利用する開発用GISは、製品のコア部分を担うため「GISエンジン」と呼ばれることもあります。

利用形態

利用形態としては以下の2つのタイプがあります。

  • デスクトップGIS:GISソフトをPCにインストールして利用
  • WebGIS:Webサービスとしてブラウザ経由で利用

GISで使用するデータ

GISで使用するデータは、大きく「地図データ」と「地図上に可視化するデータ」の2つに分けられます。

  • 地図データ
    ベースとなる地図データです。航空写真や人工衛星データもこれに含まれます。(上記重ね合わせ例の一番下の層にあたります。)
    ・有料:地図メーカー各社が提供している市販の電子地図 など
    ・無料:国土地理院の基盤地図情報国土数値情報OpenStreetMap など
    ※GISソフトによっては、背景となる地図データを読み込む際、あらかじめデータ変換が必要な場合もあります。
  • 地図上に可視化するデータ
    ・植生データ
    ・道路や河川などの管理台帳データ
    ・国勢調査などの統計データ
    ・固定資産や顧客リスト
    ・スマートフォンや車両の位置データ
    ・行政機関などが公開しているオープンデータ など

データベース

地図データと地図上に可視化するデータを関連付けて格納するデータベース製品です。
・Microsoft SQL Server
・MySQL
・Oracle Database など

【初心者も5分でわかる】データベースの種類とは?概要や特徴まとめ!

GISを使うメリット

紙の地図や台帳を使った情報の維持管理に比べて、GISを使うと以下のようなメリットがあります。

  • 検索性
    情報が電子化されているため、欲しい情報をスピーディに見つけることができます。
  • 一括管理
    組織内に散在している情報を一ヶ所に集約して管理できるため、部署ごとに地図や台帳を作成、更新することで発生していた手間やコスト、情報の齟齬が軽減されます。
  • 更新性
    紙と異なりデータ更新が簡単なため、変更が生じた場合でもすぐに対応できます。
  • 見える化
    情報をわかりやすく可視化できるため、地図情報とそれ以外の情報の関連性や因果関係を直感的に把握でき、対応策策定に役立ちます。

GISの利用例

GISは多岐にわたる分野で利用されています。

行政

道路や上下水道の施設管理
固定資産管理
都市計画図の作成 など

安全安心

防災マップ
自然災害対策(洪水浸水推定)
犯罪発生マップ など

保健・医療

感染症情報の可視化やシミュレーション

社会インフラ

設備の老朽化対策
電力施設情報管理
設備の復旧支援 など

農業

農地情報管理
防疫情報管理
鳥獣被害対策 など

教育・研究

高校地理教育
フィールド調査
SNSデータ解析 など

現在、多分野にわたるお客様の業務でインフォマティクスのGISソリューションを活用いただいています。

それぞれのお客様の業務課題や導入に至る経緯、導入効果など詳しくはこちらの導入事例をご覧ください。

GISを使ってみよう

今回はそもそも「GISとは」という言葉の意味から、メリットや使用する際に準備するもの、利用例などをご紹介しました。

GISソフト「SIS」

インフォマティクスが提供しているGISソフト「SIS」は、変換なしで直接読み込める地図データが約300種類。ドラッグ&ドロップするだけで、地図データを読み込んで作業をスタートしていただけます。

フリービューア「SIS Desktop Express」もご用意していますので、操作感を試してみたいという方は、以下よりお気軽にお申し込みください。

無料トライアル:フリービューアを使ってみる

初心者の方に向けた動画も掲載しています。

SISの概念から地図の読み込み、作図、主題図作成、印刷といった一連の基本操作を動画でご紹介していますので、ぜひこちらもご参照ください。

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空間情報クラブ編集部

空間情報クラブ編集部です。GISソフトの便利な機能をご紹介する活用講座やGIS用語解説、地図、位置情報、AI機械学習などをテーマにしたコラムを掲載しています。ご意見・ご感想、寄稿、コラボ企画などありましたらぜひご連絡ください。お待ちしております!

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