GISソフト「SIS」活用講座

GISソフト「SIS」こんなときはどうする!?|Part 7 地図データの作図編

前回はシェープファイルやCADデータを正しい位置に表示する座標参照系についてご紹介しました。

これらの地図データはSISのデータ形式ではないため、そのままでは編集できません。しかし、これらを既存の地図データとして有効に利用して編集したいことがあります。

今回は閲覧しかできない地図データを編集できるようにする「複製」機能と、編集可能な状態にした後で行う「作図」関連の機能をご紹介します。

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SISで編集可能なデータにする「複製」

SISで地図データの編集を可能にするには、SISで編集可能な形式に変換する必要があります。それには「複製」コマンドを使用します。使い方は次の通りです。

  1. 複製元のデータ(「A」とします)を選択
  2. 編集タブの「クリップボード/複製」を実行
  3. 複製先のオーバーレイ(「B」とします)を指定

複製は、AとBの座標参照系が異なっていても空間的に正しい位置に図形(アイテム)を配置してくれる便利な機能です。なお、AとBは同じ測地系に設定してください。

図1:地図を編集できるようにするには複製機能が便利

複製と似た機能に「コピー」と「貼り付け」機能があります。コピーは元のオーバーレイの座標参照系情報を保持するため、別の座標参照系のオーバーレイに貼り付けを実行すると、コピー元の座標参照系情報で内部データセットが自動作成されてコピーしたアイテムが貼り付けられます。

読み込んだ地図データを編集可能にするには、複製を使うと便利です。

 

CAD並みの作図機能があるSIS

GISの作図や編集作業では、工程が複雑で時間がかかるケースが少なくありません。使用するGISに簡単な作図・編集機能しかないと時間がかかります。

例えば、道路縁から官地側に1mオフセットしたラインを描く作業を考えてみます。

簡単な作図機能で行う場合、1mのバッファを補助図形として描いておくと作業が多少簡単になります。その後、バッファの外周をなぞったり、バッファを削除します。

図2:バッファを利用したオフセット作図

一方SISの「ライン」コマンドは、コマンドを実行して表示されるダイアログの「オフセット」欄に数値を入力し、「作図モード」欄で「トレース」を選択して作図することで1mのオフセットラインを簡単に描けます。

図3: SISの機能を使ったオフセット作図

SISにはCAD並みの作図機能が多数あります。普段あまり利用していない機能の中に、作業を簡略化するものがあるかもしれません。

作図系の小ネタ

SISには裏ワザ的な作図機能があります。その中からいくつかご紹介します。

閉図形作図

作成タブの「基本/ライン」を実行し、地図上をスナップしていきます。最後の点をスナップした後にキーボードで「Ctrl+Enter」を押すと閉図形が完成します。

相対座標指定

ステータスバーの位置ボックスに「r」という接頭辞を入れることで、相対座標を指定した作図ができます。

図4:相対座標指定

リピート指定

同じ間隔の平行線や同心円を描くときに便利な機能です。例えばオフセット入力欄に「5m rep 3」または「5m 5m 5m」と入力すると5m間隔で5本のオフセットラインを描くことができます。

図5:リピート指定

単位指定作図

オフセット幅など数値で距離を指定する場合に使います。半径に「5km」や「5ft US」と単位を明示的に入力すると、SISが単位を自動的に判断します。

図6:単位指定

WKT(Well-Know Text)を使用

WKT文字列を使った作図ができます。例えば

POLYGON ((0 0,20 20 ,40 0,0 0))

というWKT文字列をテキストエディタで記述し、クリップボードにコピーします。そのままマップウィンドウ上で貼り付けると三角形が作図されます。

書式タブの「スタイル/書式のコピー/貼り付け」

ラインやポリゴンのスタイルだけをコピーして、他のアイテムに反映することができます。

内側削除/外側削除

選択したアイテムと、指定したポリゴンアイテム(ポリゴン、トポロジーポリゴンなど)とが交差する部分の内側(外側)を切り取ります。

図7:内側削除(左)と外側削除(右)

便利機能を追加!「アプリケーション」タブ

ところで、SISの「アプリケーション」というタブをご存じでしょうか。ここには、サポートでご要望の多かった機能を弊社で作成してアドオンしています。便利な作図機能があるので、ぜひお試しください。

図8:アプリケーションタブ

まとめ

今回は、地図データを編集できるようにする方法とSISの作図機能をご紹介しました。

地図データの加工は、簡単な修正でも意外に色々な機能が必要なことがあります。そのため、CAD等複数のソフトウェアを併用されている方もおられると思います。

SISは単体で業務を完結できる性能を備えています。これからもお客様の作業負担を軽減していけるようますます進化してまいりますので、ご期待ください。

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https://www.informatix.co.jp/sis/

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<地図データ出典>国土地理院:基盤地図情報
※この記事は、GIS NEXT第85号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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