GISソフト「SIS」活用講座

GISソフト「SIS」こんなときはどうする!? Part2 スタイル編

前回に続き、SISユーザーサポートにお寄せいただいたご質問から、SISの操作に役立つ情報をご紹介します。

今回は地図の色や記号などスタイルに関するお悩みにお答えします。

「記号のサイズや線の太さを変えたい」
「図形の色を変更したいが、設定箇所が見つからない」

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地図の見栄え、わかりやすさを決める「スタイル」

地図の図形表現に使用する色(線、塗りつぶし)や記号(シンボル)を「スタイル」といい、目的にあったわかりやすい地図を作成する上で重要な役割を果たしています。

SISのスタイルには、ペン(線の描画に利用)、ブラシ(面図形の塗りつぶしに利用)、シンボル(記号)、カラーセットなどがあります。

システムライブラリとしてあらかじめ多数用意されており、それを利用して地図の表現を豊かにすることができます。

また、使いたいスタイルがない場合は、オリジナルのスタイルを作成して表現することもできます(図1)

図1:避難所ポイントデータと重み付けをしたバッファスタイルの利用例
(グラデーションブラシ、SVGシンボル)

地図表現を調整する「データセットスケール」

さて、SISユーザーサポートに、「設定を変えても、ペンが画面上で太くならない。シンボルのサイズが変わらない」というご質問をいただくことがあります。

ペンの太さは、ペンの定義の「幅」で設定できますが、そのほかに「データセットスケール」が影響します。地図上のペンの太さやシンボルのサイズは、次の条件によって決まります。

データセットスケールは、線やシンボルなど、実世界で大きさを持たない地図上の図形を扱うための値です。

画面上でペンの太さやシンボルのサイズが変わらず困ったときは、「オーバーレイ」ダイアログでデータセットスケールの値を確認してみましょう(図2、図3)。

<地図上のペンの太さ>
「ペンの『幅』の値」×「データセットスケール

<地図上のシンボルのサイズ>
「シンボルを保存したときのアイテムサイズ」×「ポイントアイテムのスケールプロパティ値」×「データセットスケール

図2:データセットスケールを調整(1→20000)

 

図3:「オーバーレイ」ダイアログでデータセットスケールを確認

いろいろな色の設定

地図上の図形の色を変更したいが、他の作業者が作成したデータなのでどの機能で設定されているのかわからない」というご質問をいただくことがあります。

アイテムのスタイル、オーバーレイスタイル、シンプル主題図、その他の主題図、地物テーブル.... 色を設定する箇所は意外に多いものです。

順番にご紹介しましょう。

アイテムとオーバーレイで色を設定

アイテムに色を設定する場合、基本的にはアイテムを選択し、「書式」タブのペンやブラシ、シンボルで設定します(図4)。

 図4:「書式」タブで設定

このとき、アイテム個々のペンやブラシ、シンボルを設定する方法と、「(オーバーレイ)」を選択する方法があり、「(オーバーレイ)」スタイルを選択すると、アイテムが所属するオーバーレイで定義されている色で表示されます(図5)。

個々のアイテムに色を設定するのではなく、同じオーバーレイに一括で同じ色を設定したい時に利用します。

図5:「(オーバーレイ)」スタイルは
「オーバーレイ」で定義されるスタイルで表示される

両方に設定した場合は、アイテムに設定した色が優先されますが、オーバーレイの設定を優先する場合は、「優先」にチェックを入れます(図6)。

図6:オーバーレイ優先のスタイル

主題図で色を設定

また、主題図を使用した色の設定があります。

対象オーバーレイの全アイテム一律に「ペン」「ブラシ」「シンボル」を設定するシンプル主題図、フォーミュラの値によって色分けする個別値主題図、レンジ主題図などスタイルを設定する主題図が多数あります。

既存の主題図の設定変更はマップコントロールバーで行います(図7)。

図7:各種主題図で設定(二変量主題図の例)

地物テーブルで色を設定

地物テーブルは地物ごとに割り当てるスタイルなどを定義します。

各種市販の地図データは、SISで読み込むと地物テーブルが設定されており、個々のアイテムの色は前述のペンやブラシ、シンボルではグレーアウトされて設定できず、地物テーブルで設定します。

このように地図上の色を設定する箇所は多々ありますので、色の設定箇所に困ったときは、これらの設定を順番に確認してみてください。

SISには、地図表現のための便利な機能が多数あります。スタイルを活用して、わかりやすい地図表現の作成にお役立てください。

おわりに

このシリーズで皆様のお悩みを解決しながら、SISの便利な機能についてご紹介していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/

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<地図データ出典>
国土地理院:基盤地図情報、Open StreetMap data © OpenStreetMap Contributors
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成、総務省・経済産業省「平成26年経済センサス-活動調査結果」を加工して作成

※この記事は、GIS NEXT第80号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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