皆さんこんにちは。インフォマティクスの齊藤です。(こちらの記事で顔出ししています。)
先日、体験型エンターテインメント施設「ニッサンパビリオン」に行ってきましたのでレポートします。
目次
ニッサンパビリオンとは
ニッサンパビリオンは、横浜みなとみらい地区に建設された期間限定(2020年8月1日~10月23日)の体験型エンターテインメント施設です。
場所は日産本社すぐ近く、横浜駅で下車して徒歩10分程度です。
迷路のような地下街やデパートをすり抜け、日産本社の中を抜けて昨年リニューアルオープンしたアンパンマンミュージアムの前を通ると目の前にド~ンとパビリオンが現れます。
開催期間3ケ月足らずというにはもったいないほど立派な建物です。
屋内施設
残念ながらアンパンマン号やバイキンUFOの展示はありませんが、来年発売予定の電気自動車「アリヤ(ARIYA)」が展示されています。
パビリオンはアリヤのプロモーションも兼ねているのだと思いますが、日産の最先端技術の一端に触れることができます。
アリヤの試乗も行われていますが大変な人気で予約が埋まっていたため、停車状態で後部座席に乗車して内装の説明を受けられるコーナーを体験しました。
「未来を、遊ぶ」「未来を、観る」「未来を、歩く」「未来を、味わう」というテーマごとに展示があります。
「未来を、遊ぶ」のコーナーは劇場のようなスペースです。ステージの向こう側に横長で湾曲した巨大スクリーンが設置されており、来場者は映画館風の椅子に腰掛けます。
アトラクションが始まると、突然レース場の映像がスクリーンに映し出されます。目線はレーシングカーのコックピットに設定されていて、ドライバー気分を味わう映像なんだなと理解した頃合いでスタートシグナルが赤から青に変わり、周りの自動車の爆音とともにレーススタート!
周りの景色がとんでもないスピードで後ろに飛んでいき、床に仕込まれている振動装置が映像に合わせてガタガタするので、まるで本当にドライバーになったかのようです。かなりのリアル感と没入感がありました。
透過型パネルにアリヤのモデルが表示された展示もありました。ディスプレイの前に立って両手を突き出すと、手の動きを感知するセンサーが反応します。
水晶占いのように両手を回すと透過型ディスプレイ上に表示されたモデルを上下左右にくるくると自在に動かすことができます。車の一部を拡大表示する、ということもできます。
カフェスペースもあり、注文するとロボットが運んでくれるという触れ込みだったので昼食がてらロボットによる給仕を体験してみようと思ったのですが、レジスターの故障ということで入店できませんでした。
コンセプトは「モビリティの未来」
帰り際、自動運転をテーマにした小説集(文庫本)を無料でいただき、パビリオンを後にしました。
その本は「答え合わせは、未来で。」というタイトルで、星新一氏のショートショートの作品群からなる内容でした。
展示内容は徹底して「未来」「自動運転」「デジタル化」をテーマにしているにもかかわらず、お土産の小説を電子書籍ではなく紙の本にしたのは、来場者への「ハンドルを握ったり本のページをめくったりすることって、やっぱり楽しいよね!」というメッセージのように感じました。
デジタルとリアルの融合
インフォマテイクスはソフトウェアの開発・販売を主たる事業としていますから、いうまでもなくデジタル技術を生業とする企業です。
ソフトウェアそのものの技術革新だけでなく、通信技術の向上やハードウェアの高性能化などにより、今後活躍の場をますます拡げていくことになるでしょう。
また入力デバイスもマウスやキーボードだけでなく、手、指、目線、音声など人間の身体機能がその役割を担い始めており、リアルとデジタルの融合も進んでいくでしょう。
しかしそれとは対照的に、これからの社会ではリアルな体験やリアルな人間関係が重要性を増していくようにも思います。
「答え合わせは、未来で。」のページをめくりながら、そんなことを感じました。
没入感、身体を用いた操作といえば、弊社のGyroEye Holo。
Microsoft社のヘッドマウントディスプレイであるHoloLensを装着すると、現実の視界に対して3次元のCAD図面や各種データをピタリと重ね合わせ、それに対して空中を指でタップしたりすることで、表示情報の切り替えやデータ入力などの操作を行うことができます。
リアルとデジタルの融合は、エンターテインメントの世界だけでなく建設現場の実務でも既に始まっています。