皆さん、こんにちは。ライターのSaruです。
今回はBlenderで3Dアバターを作成する方法をご紹介します。
これまでVRゲームに触れてこなかったため、3Dアバターが必要なことすら知らなかった素人ですが、持ち前の空間把握能力でトライします。
※注意:本シリーズはBlender超初心者による作成ブログです。上級者の方は温かく見守っていただければ幸いです。
目次
Blenderとは
Blender(ブレンダー)は、3DCGアニメーションを制作するための無料ソフトウェアです。
点・辺・面を使って立体的なグラフィックを作成できます。
Layoutの画面
Modelingの画面
Sculptingの画面
Blenderは無料ながらさまざまな機能があります。
主に以下のことができます。
- モデリング:3Dモデルを作成する
- CGアニメーション:3Dモデルに動きを付ける
- マテリアル:3Dモデルに色や質感を付ける
- ライティング:光源を設定してCG空間に光をあてる
- レンダリング:マテリアルやライティングなどの設定を統合して画像出力する
Blenderをインストールする
Blenderをまだインストールされていない方は、Blenderの公式HPからインストールしてくださいね。
- Windowsの場合:青色のバナー「Download Blender <xxxバージョン>」をクリックすればOKです。
- MacOSやLinuxなどの場合:青色バナーの下にある「macOS, Libux, and other versions」をクリックし、該当するものを選んでダウンロードします。
ショートカットキー
この記事の中で使用するショートカットキー(Windows)をリストアップしておきますので、よかったらご参照ください。
- C:サークル選択
- F:面を張る(手直し用)
- K:ナイフ
- X:削除内容の選択
- Ctrl + S:ファイルを保存
- Ctrl + Z:ひとつ前に戻す
- Shift + Space + E:押し出し
- Shift + Space + S:拡大縮小
3Dモデルを作成する
キャラクターを決める
アバターのキャラクターを決めます。
ここでは「骸骨紳士」を作っていきます。(趣味全開。)
もともと骸骨にすることは決めていました。肋骨のあたりをどんなふうに再現しようかと考えていたところ服を着せればいいことに気づき、じゃあ紳士でいこうという結論に至りました。
頭部を作る
骸骨紳士の頭部を作成します。
頭部はパーツが多く作成が大変だと思われるので、難しいところは先にやってしまおうという魂胆です。
頭
頭の形(外観)を作ります。
追加 →メッシュ →(UI)球で球体を用意します。
次に形を整えます。
これである程度形が整いました。以降、制作していくなかで微調整します。
顎
顎を作ります。
顎の中で首とつながっている部分には空洞があるので、その部分の面を取り除きます。
形は追々整えるので、とりあえずこれでOKとします。
目
目の部分はくぼんでいるので、ここを消します。
鼻も空洞なので消します。消すまでの過程は省略します。
口
口を作成します。口といっても骸骨なので歯を作成するだけです。
歯にあたる部分を消します。
思ったより小さかったので、顎を伸ばして調整します。
顎にあたる部分を全体的に伸ばしました。
歯
歯を挿入するため、いったん下顎を離します。
手順は以下のとおりです。
- 上顎と下顎を繋げている面を、ちょうどいいところでカットする
- カットした部分と下顎の面を引き延ばす
- 伸ばした面を削除する
ここで、上顎と下顎に歯を取り付けます。
これで上下とも歯の取り付けが完了しました。
完成
離れていた上顎と下顎を合体させます。
下顎の部分をすべて選択して、Z軸移動します。
(下顎が小さすぎたのか、噛み合わせが悪いです。)
下顎が小さいので拡大調整します。
これで完了です!
さいごに
頭蓋骨の頭の形を再現するのに、球体から始めるのが楽かなと思いましたが、正直こんなに大変だとは思いませんでした。
特に後頭部の出っ張り具合をどういう風に調節するかで迷いました。脳が入っている部分は奥行きがあるので、頭頂部位置の微調整が必要でした。
あと、目の部分の切り取りですね。対称に点を動かせる機能を使ってほとんどの部分を作成しましたが、カットなどの一部のツールは対称性を持たないので位置揃えが大変でした。
医学系の友人に見てもらいましたが、実際には眼底の骨がないとか、右脳左脳を分ける骨があるとか、頭蓋骨はもっと複雑だと教わりました。
どこまで凝るか検討中です。いっそのこと人体構造について詳細に書かれている医学書を買ってしまおうかと思っています。
次回は両腕を作成します。乞うご期待!
頭部(現時点)完成図
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