GISソフト「SIS」活用講座 技術情報

GISソフト「SIS」9 のご紹介 Part13 PDF発行編

今回はPDF発行に関連した機能を中心に、SIS 9で機能が追加されたPDF発行関連のツール・サンプルプログラムについてもご紹介します。

インフォマティクスでは、国内で約34,000のお客様に利用されているGIS(地理情報システム)製品SIS(エスアイエス)をご用意しております。
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GeoPDFの作成と読み込み

SISから発行するPDFファイルには、座標系などの地理情報を付加することができます(GeoPDF)。

SIS 9はPDFファイルを地図上にドラッグ&ドロップして読み込むことができますが、その際PDFファイルの地理情報を使用して正しい位置に読み込むことができます。(図1)

図1:GeoPDFの読み込み

既存のPDFファイルに追加発行

SIS 9のPDF発行機能に、既存のPDFファイルの最後のページに追加発行する機能が追加されました。

他のアプリケーションで作成したPDFファイルとSISで作成した地図のPDFファイルを、簡単に合体することができます。(図2)

図2:既存のPDFファイルに追加

複数ページのPDFファイル発行

プログラムのExportPdfメソッドでも、既存のPDFファイルに追加発行することができます。プログラム内で繰り返すことにより、複数の印刷イメージを複数ページの1つのPDFファイルとして作成することができます。

SISにバンドルしている「分割印刷」ツールプログラム(以下、「分割印刷ツール」)や「連続印刷」サンプルプログラム(以下、「連続印刷サンプル」)にも、この機能を追加しました。(図3)

図3:分割印刷ツール、連続印刷サンプルの複数ページ出力

SIS 8.0ならできる便利機能Part3 ツール・サンプルプログラム
第17回 SIS 8.0ならできる便利機能で、「分割印刷ツール」や「連続印刷サンプル」を紹介しています。

分割印刷ツールと連続印刷サンプルでキーマップや注記をサポート

SIS 9 SR2から、分割印刷ツールと連続印刷サンプルで使用するプリントテンプレートは、キーマップや注記、凡例などすべてのマップフレーム関連アイテムをサポートするようになりました。(これまでは、スケール表示用テキスト、方位シンボル、スケールバーのみ対応していました。)

次の図は、キーマップを使用したプリントテンプレートをあらかじめ作成し、分割印刷ツールで1つのPDFファイルに発行した結果です。(図4)

キーマップとは
キーマップを使用すると、印刷する地図の領域が広い領域(背景)のどの場所にあるかを表示することができます。

図4:分割印刷ツールの実行結果

SIS 9 SR2
SISの最新のサービスリリースは、SISサポートページにログインしてインストーラをダウンロードすることができます。2021年10月現在の最新のサービスリリースは、SIS 9 SR2です。

印刷対象の情報を注記表示

連続印刷サンプルは、選択しているアイテムを中心にした複数の印刷イメージを作成して、印刷やPDFファイルの発行を行うことができます。

この連続印刷サンプルで、地図上のどの場所がどの印刷イメージに対応しているか分かりやすいように、中心に配置する印刷対象のアイテムの情報をプリントテンプレートに表示することができるようになりました。

  1. 印刷対象の情報に該当するプロパティをメモします。(例:「PlaceName$」)
  2. プリントテンプレートを作成します。その際、注記用のポイントテキストを追加します。
  3. 注 記 用 の ポ イ ン ト テ キ ス ト の「 テ キ ス ト 内 容( _text$)」プロパティの値を、「1.」のプロパティ名(例:「PlaceName$」)にします。(図5)               図5:印刷対象の情報を表示するプリントテンプレート
  4. 連続印刷サンプルを使用する際に 、「2.」で作成したプリントテンプレートを利用します。

次の図は、上記で作成したプリントテンプレートを使用して、連続印刷サンプルで1つのPDFファイルに発行した結果です。(図6)

図6:連続印刷サンプルの実行結果

おわりに

SIS 9ではPDF発行の機能が大きく向上し、それに合わせてバンドルしているツール・サンプルプログラムにも機能を追加しました。ぜひご利用ください。

また、これまでのSIS活用講座もご覧いただき、SISのたくさんの便利な機能を業務に活用してください。

SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/

<地図データ出典>
Open StreetMap data © OpenStreetMap Contributors
国土地理院:基盤地図情報

※この記事は、GIS NEXT第77号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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