GISソフト「SIS」活用講座 技術情報

GISソフト「SIS」9 のご紹介 Part11 プロセス編

SIS 9は3月にサービスリリース「SIS 9 SR2」をリリースしました。さらに使いやすくなったSR2をぜひご活用ください。

さて、今回も前回に引き続き「プロセス」を中心に地図表現やデータ作成に役立つ機能をご紹介します。

インフォマティクスでは、国内で約34,000のお客様に利用されているGIS(地理情報システム)製品SIS(エスアイエス)をご用意しております。
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プロセスについて

プロセスは、複数の操作を一括して実行できる便利な機能です。

プロセスは以下の3種類の方法で結果を作成でき、これまでは「ライン結合」「オーバーレイ(交差)」などをAの機能でご紹介することが多かったのですが、今回はBの「プロセス主題図」、CのSIS 9の新機能「プロセスデータセット」についてご紹介します。

種類 機能 使用コマンド
A 新規に図形を作成 「作成」タブの「プロセス」コマンド
B 主題図を設定 「主題図追加」コマンドの「プロセス主題図」
C 新規にデータセットを作成 「オーバーレイ追加」コマンドの「プロセスデータセット」

 

プロセスの処理結果を主題図として表現する「プロセス主題図」

図1は「プロセス主題図」で作成した、令和2年7月豪雨のある時点の風向図です。

風向の角度情報が入ったポイントデータ(csv)をViewPointデータセットで読み込んでいますが、そのままでは風向のシンボルは風向に合わせて回転しません。

そこで、「プロセス主題図」でポイントアイテムの「角度」プロパティに角度情報を設定し、シンボルを回転させて風向を表現しています。

16方位であれば16種類の方向のシンボルを用意する方法もありますが、この方法なら1つの向きのシンボルを、16方位の角度(22.5°の倍数)に限らずどの角度にも回転できます。

また、プロセス主題図は元データと連動しているため、元データの情報に変更があった場合、主題図も同時に更新されます。

図1. プロセス主題図で風向図を作成

プロセス操作を適用したデータセットを新規に作成する「プロセスデータセット」

図2は、ルート検索の結果に対して、プロセス操作の「分解(セグメント)」を適用した「プロセスデータセット」の例です。各セグメントの長さをラベル表示しています。

このプロセスデータセットも元データと連動しているので、元データを変更して「更新」を実行すると、プロセスデータセットの内容も更新されます。

プロセス主題図は主題図のため、分解、分散、結合、ブール演算など一部実行できないプロセス操作がありますが、プロセスデータセットではAと同様すべてのプロセス操作を利用可能です。

図2. プロセスデータセットでルート検索結果を各セグメントに分解し、長さをラベル表示

 

図3. データ変更に柔軟なプロセスデータセット

このように、ABC 3種類のプロセスの実行方法をご用意していますので、その時の目的に応じて使い分けることができます。

ぜひ、便利なプロセスの機能をご活用ください。

印刷イメージに表を簡単にレイアウト「テーブルアイテム」

続いて、印刷イメージの作成時に便利なレイアウト機能をご紹介します。

図4は、図1の風向図をレイアウトした例です。右側の表は、SIS 9で追加された「テーブルアイテム」を配置しています。

テーブルアイテムは、指定したオーバーレイのスキーマ情報を自動で表にします。CSS(スタイルシート)の設定ができるので、自在に装飾していただけます。

図4では1行おきに色を変えて見やすくしました。

図4. 印刷イメージとテーブルアイテムのCSS設定画面

ラベル主題図で丸囲み文字を簡単に表示

ラベル主題図に「文字丸囲み」が追加され、①②③…などの丸囲み文字を簡単に表示できるようになりました。環境依存文字をPC環境等の理由で表示できない場合などに便利です。

図5. ラベル主題図で丸囲み文字を表示

TileDatasetで地理院タイルを簡単読み込み

図4は、地理院タイルの「淡色地図」を背景図として読み込み、風向図を強調するため、背景図は透過設定で色を薄くしています。

よく利用される「淡色地図」「標準地図」のほかに、タイルデータセットの一覧には「近年の災害」などの各種データもリストから選択して簡単に読み込めるようになっています。(図6)

図6. タイルデータセットで一覧から選択して簡単読み込み

おわりに

引き続き次回の講座でもSIS 9についてご紹介しますので、どうぞお楽しみに!

SIS Desktopシリーズ 製品情報
https://www.informatix.co.jp/sis/

<地図データ出典>
気象庁「気象観測データ」をもとに株式会社インフォマティクスが作成、
基盤地図情報、国土地理院 地理院地図Shoreline data is derived from: United States. National Imagery and Mapping Agency. "Vector Map Level 0 (VMAP0)." Bethesda, MD: Denver, CO: The Agency; USGS Information Services, 1997.

※この記事は、GIS NEXT第75号に掲載された記事を編集したものです。

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空間情報クラブ編集部

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