地図・地理 書籍

地理学習にオススメの書籍を紹介|月刊「地理」3月号特集は「オンライン講義・授業・学会の工夫と課題」

こんにちは、インフォマティクスの空間情報クラブ編集部です。

今回は地図をテーマにした書籍をメインにピックアップしました。

PICK UP - 今月の書籍

全国市区町村の人口移動を細かく捉えた『未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること』

47都道府県はもはや維持できない。20年後の日本人はどこに暮らすのか?

25年後の未来予測(人口推計に基づく予測)では、「鳥取県の全人口は44.9万人に減るが、横浜市の高齢者は120万人までに増加。奈良県上北山村では出産期の女性が1人までに減るが、守谷・浦安・長久手・三田などでは80歳超の人々が2.5倍以上も増加」とあります。

本書は、最新版「日本の地域別将来推計人口」(2045年までの各自治体の人口変動予測)を深堀りしながら、

  • 現在を生きる人々が国土をどう動いているのか
  • 「未来の日本人」が日本列島のどこに暮らしているのか

という2つのアプローチに挑んでいます。(河合雅司 著)

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清張作品をより深く味わう『地図で読む松本清張』

本書は『ゼロの焦点』『砂の器』『点と線』など松本清張氏の小説11作品を取り上げ、あらすじや舞台となった土地を地図と紐づけながら解説しています。

当時(昭和30年代)の中学校地図帳の復刻版を巻末に収録しているほか、作品に登場する鉄道路線や列車名を記載した資料も含まれており、清張ファンはもちろん、地理好き、鉄道好きな方も楽しめる内容となっています。(北川 清 (著)、徳山 加陽 (著)、帝国書院編集部 (著))

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先端技術が創る未来を描いた『2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる 』

本書は、AI・IOT・ロボット・MaaSなど、今後本格的に進化していく技術がどんな未来社会を創り出すのかをデータに基づき描いています。

さまざまなジャンルの未来が具体的なイメージで描かれていますが、まるきりSF小説の中だけの話ではなく実現可能な世界だと思うと、ワクワクしてきます。(川口伸明 著)

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GISを1から学べる『その問題、デジタル地図が解決します ― はじめてのGIS』

本書はGIS(地理情報システム)の入門書です。

GISとは何か、GISで何ができるかをはじめ、オープンデータの入手や利用方法、主用途での活用方法がわかりやすく解説されています。

目的の地図を表示・作成する方法に加え、さまざまな情報や統計データを地図上に視覚化する方法についても、フリーGISを使った具体的な操作方法が説明されています。(中島円 著)

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月刊「地理」2021年3月号の見どころ

月刊「地理」担当編集者の方から今月号の見どころをご紹介いただくコーナーです!

特集:オンライン講義・授業・学会の工夫と課題

3月号(2/25発売)の特集テーマは「オンライン講義・授業・学会の工夫と課題」です。

誰もが予想だにしなかった新型コロナウイルス感染症による休校・休講を受け、大学や高校はどのように対応してきたのか?

講義・授業の工夫と学生・生徒の反応、そこから見えてきた課題など、大学・高校における様々な実践を紹介。

それに関連して、オンラインで行われている学術大会の実際の状況についても紹介します。

  • 体験から見えたオンライン授業の良さと危うさ
  • コロナ休校期間を活用したオンライン協働による地理教材の共有化
  • 休校期間中の授業の工夫と評価
  • オンライン授業 環境の整備とゼミ・実習科目の工夫
  • バーチャル巡検の企画と実施
  • オンライン講義、ハイブリッド講義の実践と課題
  • 日本地理学会学術大会のオンライン化

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Editor's Choice

寄稿:新型コロナ禍の中で国勢調査の調査員を務めて

― 実際の活動の概要とそれに基づく問題点、今後への提案(戸祭由美夫)

日本で国勢調査の実施が始まって100年。国による基本統計調査である国勢調査は、近年単身や共働きで不在がちな世帯の増加、プライバシー意識の高まりなどにより「未回収率」が増えています。

また、こちらの寄稿:「不詳」の増加は統計地図をどう歪めるのか?」にあるように、未記入・誤記入による不詳データの増加も懸念されています。

本稿では昨年(2020年)調査員を務めた戸祭氏が、調査活動を通じて感じた問題点を挙げ、今後に向けた提案をされています。

連載:授業で使えるはじめてのGIS

WebGISから得た情報を重ねて問いの答えを探求する
― なぜ阿蘇のカルデラは水で満たされていないのか?(蒼下和敬)

蒼下氏は、主体的で深い学びを実現するには、生徒が「なんで?」と思える問いを用意することが必要であり、そこから「そうか!」と納得できる答えを探すまでのプロセスが重要だと強調します。

本記事では、日本の地震と火山に関する地理授業の「なぜ?」から「そうか!」までを学ぶプロセスにおいてWebGISを必要かつ便利なツールとして活用した例が紹介されています。

(生徒人数:30名、授業時間:1コマ(50分)、ICT環境:インターネット環境等なし、プロジェクタ:持ち込みでセット可、Wi-Fi:なし、生徒のスマホ持ち込み:不可)

 

おわりに

コロナ禍も2年目になりました。

新しい生活様式での暮らし方やオンライン化に適応せざるを得ない日々も1年が経ち、ニューノーマルがノーマルになりました。

現在もリアルなコミュニケーションの場を持ちづらい状況が続いており、いつになったら家族や友人と気軽に旅行したり、集まって気兼ねなくおしゃべりできる日がくるのでしょうか...。

先日『0メートルの旅 日常を引き剥がす16の物語』(岡田悠 著)という本を読みました。これは南極から部屋の中まで、著者の旅のプロセスを綴った旅行記です。

旅は物理的な移動距離とは関係なくいつでもできることや、想定外の事態こそ醍醐味だということを気づかせてくれる、笑えてほっこりする本でした。

想定外の非日常性に出会えれば、それが旅。

皆さんも気軽に非日常の世界に出かけて、リフレッシュしてみませんか?

それではまた。

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空間情報クラブ編集部

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