GIS用語解説

空間分析とは|意味や空間分析例

10月 6, 2015

今回は空間分析についてご紹介します。

空間分析とは

位置情報を持つ空間データを使って分析することを「空間分析」といいます。

例えば、商圏分析では、出店予定の店舗地からの顧客が見込まれる「商圏」において、人口と紐付けて分析したり、年齢別/昼夜別人口などの情報を持つ位置データと紐付けて分析をすることで、その業種での集客力を定量的に把握できます。

また、標高値のメッシュデータや土砂災害警戒区域のポリゴンデータを背景地図に重ね合わせることで、各地域の情報を視覚的に知ることもできます。

このように、空間分析は、手法と扱う空間データによって様々な分析が可能です。ここでは、その例をいくつかご紹介します。

空間分析例

特定の目的に合うデータを抽出

空間データの位置情報を利用し、特定の目的に合致したデータのみ抽出します。

例えば、住宅物件を検索する際、駅から○○m以内、かつ、線路から△△m離れた領域を候補とする場合、駅を中心とした円を作り、その円から、路線から発生させたバッファを差し引けば、目的の物件を容易に抽出できます。

データの再構築

空間データを元に解析を行うことで、新たにデータを構築できます。

複数のポイントデータがある場合、その密集の度合いを調べる密度分析では、空間を同一サイズのセル(=グリッド)で分割し、各領域内にどのくらいポイントが含まれているかを集計します。

また、数の集計ではなく、例えばポイントが学校を表し、その区割りを決定するような場合では、ボロノイ分割が有効です。ボロノイ分割とは、各ポイント(母点)間の勢力圏を分析する手法のことで、これを用いることで各ポイント間の区割りポリゴン図形を新たに作成することができます。

経年変化の追跡

通常、地図データは最新のものを使用するのが一般的ですが、データに時間情報を与えることで、時系列でデータの変遷を追うことができます。

国土交通省の国土数値情報/高速道路時系列データは、各路線データに時間情報が付与されています。この値に応じて表示を変えることで、高速道路の普及の変遷が一目で分かります。

おわりに

今回は空間分析についてご紹介しました。空間分析は、空間データと紐付けるデータと解析手法が大きなポイントになります。皆さんがお持ちの様々なデータを空間データと紐付け地図上にマッピングしてみれば、きっと新たな発見があると思います。

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空間情報クラブ編集部

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