飯塚新真(いいづかにいま)様

東京生まれ。1986年、昭文社入社。編集部都市地図課、大阪支社勤務を経て、地図編集部情報課長、SiMAPシステム部長、地図編集部長を歴任。現在、ソリューション営業本部長。

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

これからも伝えたい地図編集の心(2)

2023/1/4  

舟を編む 直木賞作家・三浦しをんの著書に「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2012年本屋大賞」を受賞した小説『舟を編む』がある。 2013年4月に同じ題名で映画化されているので(主演:松田龍 ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

これからも伝えたい地図編集の心(1)

2023/1/4  

地図の企画編集の3大要素 地図の企画編集では、 ①図取り ②縮尺 ③図式 この3大要素が基本であり、この3つがうまく決まれば見やすく使いやすい地図が完成する。 公共測量や基本測量の地図作成では、①~③ ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

1993年、驚愕の国道昇格|地図が大きく変わるとき(2)

2023/1/4  

道路の変化情報を最重要視 民間地図会社では国土のさまざまな経年変化の情報を収集しているが、住所と並んで最重要視しているのが道路の変化情報である。 とりわけ高速道路や国道など重要路線については、常に取材 ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

戦後日本における住居表示の変更|地図が大きく変わるとき(1)

2024/10/10    

変わりゆく住所表示を追う 「地図というのは、経年変化がつきもの。生ものみたいなものだ」とはよく言われることである。 たしかに、道路地図の構成要素を見てみると、全国の各地で道路、鉄道、公共施設、道路沿道 ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

「ケ」問題|地図注記の表記

2023/12/1    

「ケ」か「ヶ」か、それが問題だ 前回のコラムで地図注記のことに触れた際、茨城県の「龍ヶ崎市」やこれに関連する表記をめぐり、「竜」か「龍」かという漢字の字形に関する地図編集者の悩みを書いた。 地図表記の ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

アイデンティティとのせめぎ合い|地図注記の表記

2024/3/6    

略記は重要 民間の道路地図や都市地図には、実に多種多様な目標物が注記として配置されている。 地図上の情報なものだから、現地の情報が重要であり、現地にあるがままの事実(看板や表札、標識など)を引き写して ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

道路の思想 - 国道とは|道路の話(2)

2023/1/4  

あらためて、国道とは 地図を広げてみると、多少のムラはあるものの、国道というものは日本全国ほぼ均質かつ縦横に存在していることが分かる。 どのような道路が国道となるのか、意義や要件については、道路法(注 ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

高速道路の表現|道路の話(1)

2023/1/4  

道路地図と表現技法 道路地図では、高速道路、国道、都道府県道といったような凡例を設けて道路の種別・区分・構造(幅員など)を表示している。 この分け方は、道路法や高速自動車国道法、国土開発幹線自動車道法 ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

誇張した表現|地図の転位と総描(2)

2023/1/4  

はじめに 地図では、狭い面積の中に地物が錯綜した場合、人間が目で見て認識できるように表現しなければならないため、関連の地物を重要度に応じて転位(相対的な位置関係を崩さないように記号を真位置から移動)す ...

コラム 地図を編む 地図制作の舞台裏

道路や鉄道の転位|地図の転位と総描(1)

2023/1/4  

はじめに このところ地図調製業界では、地図の位置精度と表現の関係はいかにあるべきかというテーマを巡り、あらためて熱い議論が交わされている。 2014年1月29日には「デジタル時代の地図表現 ~位置情報 ...