人と星とともにある数学 第42回

清少納言知恵の板

江戸時代の正方形パズルに挑戦 その1

パズルは今も昔も、大人も子どもも魅了しています。清少納言知恵の板は、正方形を分割して得られる7つの三角形や四角形のタイルを用いてさまざまな影絵の形を作るシルエットパズルです。

折り紙を切り分けて「清少納言知恵の板」を作る

1742年「清少納言知恵の板」

1742年に出版された「清少納言知恵の板」には「八角鏡」「あんどん」「鍵」などの問題が載っています。

ちなみに清少納言の名前ですが、「枕の草子」で有名な平安時代の作家であり歌人でもあった清少納言がこの知恵の板を作ったり遊んでいたということではなく、かしこい知恵をもった女性の代表として使われたと考えられています。江戸の人々は、昔の人にあこがれながらチャレンジして楽しんでいました。

中国の「七巧図」

これに似たシルエットパズルが19世紀の中国にあった「七巧図」で、これがヨーロッパに伝わったとされるのが「タングラム」です。

「清少納言知恵の板」「タングラム」ともに、7つのパーツの組み合わせは実に膨大な数となります。問題を解く以上に問題を作る楽しみも得られるパズルと言えます。

では、清少納言知恵の板の問題を出しておきましょう。正解は次回に。

執筆者ご紹介  桜井進(さくらいすすむ)様
1968年山形県生まれ。
サイエンスナビゲーター®。株式会社sakurAi Science Factory 代表取締役CEO。
(略歴)
東京工業大学理学部数学科卒、同大学大学院院社会理工学研究科博士課程中退。 東京理科大学大学院非常勤講師。
理数教育研究所Rimse「算数・数学の自由研究」中央審査委員。 高校数学教科書「数学活用」(啓林館)著者。
公益財団法人 中央教育研究所 理事。
国土地理院研究評価委員会委員。
2000年にサイエンスナビゲーターを名乗り、数学の驚きと感動を伝える講演活動をスタート。東京工業大学世界文明センターフェローを経て現在に至る。 子どもから大人までを対象とした講演会は年間70回以上。
全国で反響を呼び、テレビ・新聞・雑誌など様々なメディアに出演。
著書に『感動する!数学』『わくわく数の世界の大冒険』『面白くて眠れなくなる数学』など50冊以上。
サイエンスナビゲーターは株式会社sakurAi Science Factoryの登録商標です。

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