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スマホに入れておきたいおすすめの地図・位置情報アプリ 第5回:e-土壌図II

地図や位置情報を活用したスマートフォンアプリを紹介するこの連載、第5回となる今回は、日本全国の土壌図をモバイル端末上で閲覧できるiOS/Androidアプリ「e-土壌図II」を紹介する。

e-土壌図II

同アプリは、土壌の種類や分布を調べられるデジタル土壌図のウェブサイト「日本土壌インベントリー」を提供する農研機構 農業環境変動研究センターが提供するアプリで、スマートフォンを使って土壌図を閲覧できる。

収録されている土壌図は、縮尺20万分の1相当の全国の土壌図と、大きく拡大した時に表示される縮尺5万分の1相当の農耕地土壌図で、いずれも農研機構が作成したものである。

同機構の発表によると、近年は土壌情報の利用場面が農業生産現場だけでなく、環境面にも拡大しており、農耕地以外の土壌図の利用ニーズが高まっているという。そこで、同機構が農耕地以外も含む日本全域を網羅する土壌図として作成したのが「全国デジタル土壌図(縮尺20万分の1相当)」と「(新)農耕地土壌図(縮尺5万分の1相当)」で、「日本土壌インベントリー」のウェブサイトとスマホアプリ「e-土壌図II」を通して配信されている。

同アプリでは、さまざまな土壌の分類に応じて地図が色分けされており、地図上をタップするとウインドウがポップアップして土壌分類名と説明が表示される。土壌分類名をタップすると、その解説を確認することも可能で、土壌に詳しくない人にも配慮されている。

地図上をタップすると土壌分類名が表示される

 

土壌分類の解説も読める

背景地図は国土地理院標準地図と空中写真の2種類から選択可能で、いずれも特定の土壌分類だけを選んで表示することもできる。もちろんスマートフォンやタブレットに搭載されたGPS機能を用いることにより、利用者の現在位置を地図上に表示することもできる。

地図上にメモや写真を貼り付けてKMLファイルとして保存することも可能で、農研機構が用意するウェブサイト上にアップロードしてPCとファイルをやり取りすることもできる。ファイルの保存期間は3日間。アプリからアップロードするとダウンロード用番号が発行されるので、ウェブブラウザでアクセスしてこの番号を入力すれば、PCからKMLファイルをダウンロードすることもできる。逆にPCからKMLファイルをアップロードしてスマートフォンからダウンロードすることも可能だ。

特定の土壌分類だけを表示可能

 

空中写真に切り替えられる

 

地図上にメモを貼り付けられる

 

ウェブサイトを使ってPCとファイルをやり取りできる

なお、同アプリで表示される土壌図のデータは、GIS用のファイルフォーマットであるShapeファイル形式のオープンデータとして入手することも可能で、農業ICTなどの基盤情報として利用するなど、さまざまな使い方が可能だ。

アプリ上で全国の土壌を簡単に調べられる「e-土壌図II」を使って、身近な場所の土壌について調べてみてはいかがだろうか。

URL
e-土壌図II
https://soil-inventory.dc.affrc.go.jp/eSoilMap.html

執筆者ご紹介  片岡義明(かたおかよしあき)様
フリーランスライター。ITの中でも特に地図や位置情報に関することを中心テーマとして取り組んでおり、インターネットの地図サイトから測位システム、ナビゲーションデバイス、法人向け地図ソリューション、紙地図、オープンデータなど幅広い地図・位置情報関連トピックを追っている。測量士。インプレスR&Dから書籍「位置情報トラッキングでつくるIoTビジネス」、「こんなにスゴイ!地図作りの現場」、共著書「位置情報ビッグデータ」「アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう」が発売。