地図や位置情報を活用したアプリやサービスを紹介するこの連載、第1回となる今回は、さまざまなイラストマップを現代地図に重ねて楽しめるiOS/Androidアプリ「ambula map」を紹介する。(提供会社:株式会社コギト)
ambula map(画像提供:コギト)
目次
ambula mapの使い方
ambula map(アンブラまっぷ)は、多彩なイラストマップや古地図などを数多く収録した地図アプリだ。
アプリを立ち上げると、収録されているマップのリストが表示されるので、見たい地図を選択して「この地図を見る」をタップするとマップ画面になる。
マップ上では、現在地が水色の丸印で表示されるほか、各地の観光スポットが赤色の丸印で表示されており、各スポットをタップすると詳細情報が写真入りで表示される。
右端にある星印の「ガイド・コース」を選択すると、マップ上でおすすめの観光コースも表示される。
投稿機能も備えており、他のユーザーへの公開・非公開を選べるので、非公開を選択すれば自分の備忘録としても使える。
江戸切絵図(画像提供:株式会社コギト)
さらに、右下の矢印アイコンをタップすると、現代地図に切り替えることもできる。
マップの重ね合わせにMaplatを採用
イラストマップと現代地図を重ねる技術には、「Maplat」というオープンソースソフトウェアが使われている。
Maplatは、イラストマップや古地図を歪めることなく、自然に現代地図と重ね合わせることが可能なソフトウェアである。
地図上の中心点だけでなく、周囲の方角や縮尺も違和感なく表示できるのが特徴だ。
イラストマップと現代地図との間で、地図上のさまざまな地点を指定して切り替えた場合も、位置ズレすることなく、対応地点を正確に維持し続けるられる「全単射変換」を保証している。
Maplatはこのような技術が高く評価され、地理空間情報をテーマにしたイベント「G空間EXPO2018」の「Geoアクティビティコンテスト」で最優秀賞を獲得している。
ambula mapに収録されているマップ
ambula mapには以下のようなマップが収録されている。
古地図
- 「江戸切絵図シリーズ」
- 「幕末京都散歩シリーズ」(幕末の京都の様子がわかる地図)
- 「古地図で歩く松代」(平面図)
- 「鳥瞰図でめぐる母なる湖 びわ湖」(立体図)
多彩なマップを収録(画像提供:株式会社コギト)
食べ歩き地図
- 和歌山ラーメンマップ
- 西宮酒蔵探訪マップ
名所めぐり地図
- 東京の根岸や浅草、小布施を描いた絵地図(“絵地図師”でプロの“散歩屋”として知られるグラフィックデザイナーの高橋美江さんによるもの)
- 神戸や有馬温泉、秋田内陸線のイラストマップ
観光マップ
- 京都大学の散策マップ
- 丹波市のサイクリングマップ
- 幻の大仏鉄道遺構めぐりマップ
イベント用アプリとして各所で採用
ambula mapは、2018年10月に東京メトロが開催したウォーキングイベント「ゆるり今昔ものしるべ 奥浅草編」の街歩きに活用できるアプリとして採用され、奥浅草エリアの江戸古地図とともに、革とモノづくりの祭典「浅草エーラウンド2018秋」の出店店舗情報や、歴史スポットを掲載した。
2019年1月からは、西宮市の6つの蔵元が敷地を開放し、新酒が味わえるイベント「西宮蔵開2019」の蔵めぐりで使えるアプリとしても採用され、イラストマップ「西宮酒蔵探訪」ともに、各蔵元やアンテナショップの情報を掲載している。
イラストマップ「西宮酒蔵探訪」(画像提供:株式会社コギト)
各地のイベントとの連携を図りながら、さまざまなイラストマップや古地図が次々と追加されているambula map。
今後、どのようなマップが登場するのか実に楽しみだ。
■URL
ambula map (iOS)
ambula map(Google Play)
※本記事で紹介したアプリに関する詳細は提供会社様あてにお問い合わせください。