SIS活用講座 第20回 SIS 9のご紹介 Part2 表現編

はじめに

前回に続き、今春リリース予定の次バージョン「SIS 9」の新機能をご紹介します。今回は、多彩な地図表現を可能にする機能をご紹介します。(注1)

グラデーションスタイルで表現力アップ!

地図で目的の情報を可視化する際、わかりやすく見栄えのよい表現は欠かせません。SIS 9から、ブラシ、ペンでグラデーションが使えるようになり、表現の幅が広がりました。
図1、図2は、以前SIS活用講座 第14回でご紹介した台風のデータを、SIS 9のグラデーション機能で表現したものです。

図1. 台風の暴風域を放射状グラデーションで表現

図2. 台風の進路を線形グラデーションで表現

放射状と線形の2種類からタイプを選べ、色も2色間の変化だけでなく、必要に応じて色数を増やして多彩なグラデーション表現が可能です。(図3)

図3. グラデーションの設定(5色)

スタイルや属性のコピーが簡単に!

設定したスタイルを「書式のコピー/貼り付け」コマンドで、簡単に他の図形にコピーすることができるようになりました。ペン/ブラシ/シンボルの設定が同時に反映され、さらに、複数の図形に連続してコピーできるので便利です。(図4)

同じように属性についても、「属性のコピー/置換」コマンドで、複数の属性のコピーが簡単にできます。(図5)

図4. ブラシやペンなどの書式をコピー/貼り付け!連続指定も可能

図5. 属性を他の図形に簡単にコピー/貼り付け!連続指定も可能

JSON暗示文字列のコピペも可能!

スタイルを定義しているJSON暗示文字列をコピーして、アイテムに貼り付けることもできます。コピーした後は、コピー先の図形をクリックして、貼り付け(Ctrl+V)を実行するだけで簡単にスタイルのコピーができます。(図6)

図6.  JSON暗示文字列から図形にスタイルを簡単コピー

マークダウンでより見やすいテキストを作成!

文字に関しても、従来のテキスト作図機能に加え、マークダウンやHTMLの書式で指定した文字を作成できる便利な機能が追加されました。CSS(スタイルシート)を設定できるので、1つの文字アイテム注2の中で、文字やテーブルの色などを必要に応じて自由に調整することが可能です。

文字数の多いテキストをレイアウトする際に、よりわかりやすく、見栄えよく仕上げることができます。(図7)マークダウンの書式で指定できるので、複雑なhtmlを記述せず手軽に設定できるのもポイントです。(図8)

図7. マークダウンによる見やすい文字表現

図8. マークダウンテキストの設定画面
(左:マークダウン/HTML入力欄、CSS入力欄、右:プレビュー)

SVGシンボルが作成可能に!

Webで一般的なSVG形式で、シンボルを作成できるようになりました。地図を拡大したときにもぼやけることなく鮮明に表示されます。ライブラリに、GoogleマテリアルやEmojiOneを利用したSVGシンボルが多数追加されましたので、お手持ちの地図でこれらのシンボルを簡単にご利用いただくことができます。

図9. SVGシンボルの例
(上から、Google マテリアル、EmojiOne)
https://design.google.com/icons/
https://www.emojione.com/

おわりに

いかがでしたでしょうか? ますます操作性が向上し、表現力がアップしたSIS 9。新機能はまだまだたくさんありますので、次回の講座でも引き続きご紹介したいと思います。どうぞご期待ください!

注1:本記事でご紹介したSIS 9の新機能につきましては、リリース時に、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

注2:アイテムはSISの地図を構成する単位で、文字や図形などがあります。

<地図データ出典>
・国土地理院 地理院地図
「The bathymetric contours are derived from those contained within the GEBCO Digital Atlas, published by the BODC on behalf of IOC and IHO (2003) (http://www.gebco.net)
海上保安庁許可第292502号(水路業務法第25条に基づく類似刊行物)」
Shoreline data is derived from: United States. National Imagery and Mapping Agency. “Vector Map Level 0 (VMAP0).” Bethesda, MD: Denver, CO: The Agency; USGS Information Services, 1997.
・国土地理院 基盤地図情報
・国土交通省気象庁ホームページ

※この記事は、GIS NEXT第66号に掲載された記事を編集したものです。