GISで地図上にプロット ~将来推計人口~

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2015年2月10日


2012年よりスタートした空間情報クラブも3年目に突入し、このたびサイトをリニューアルしました。vol.1vol.2に引き続き、今シーズンもGISや地図に関する技術情報、イベント、コラムなどを発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

さて、新サイト第1回目は日本の将来推計人口に関するコラムをお届けします。

将来推計人口とは

今年2015年は5年に一度の国勢調査の年。第1回(1920年)の調査から数えて、今年で20回目となります。国立社会保障・人口問題研究所では、2010年の国勢調査をもとに「日本の地域別将来推計人口」を作成して公開しています。

将来推計人口とは、直近の国勢調査による人口数をもとに、出生率や死亡率などを考慮して推計したもの。詳しく言いますと、年齢別人口の加齢に伴う年々の変化をその要因(死亡、出生、人口移動)ごとに計算し、既に生存する人口については、加齢とともに生じる死亡と国際人口移動を差し引き、新たに生まれる人口については、再生産年齢人口に生じる出生数とその生存数、さらに人口移動数を順次算出して求め、翌年の人口に組み入れるという推計方法(コーホート要因法)により算出された、将来予測される人口です。

将来推計人口を地域別にプロット

2013年3月推計の最新データでは、2010年10月1日から2040年10月1日までの30年間(5年ごと)について、将来人口が算出されています。(ただし、福島県においては全県での推計のみ実施)。ここでは、GISソフト「SIS8.0」のレンジ主題図機能を使って、「総人口および指数(平成22年=100とした場合)」を市区町村別に80以下、80~90、90~100、100~110、110以上と分類して色分け表示し、2010年を基準として、2015から2040年までをアニメーションで表現しています。青が濃くなるほど、人口減少する地域です。33_01_suikeijinko
※本地図は「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」結果表1 総人口および指数(平成22年=100とした場合)(国立社会保障・人口問題研究所) を加工して作成しました。

SISバンドルデータ「市区町村行政界.bds」を上記データに合わせて加工しています。2040年になると、一部を除いてほとんどの地域が人口減少することがわかります。それでもいくつか増加となる市区町村もあります。多くはベッドタウンですが、都市部以外もトップ10のランキングに入っています(以下参照)。地勢的なこと以外に要因があるのか、興味深いところです。

2040年の人口指数トップ10
129.8 粕屋町(福岡県)
125.2 横浜市都筑区(神奈川県)
124.8 川北町 (石川県)
124.4 富谷町 (宮城県)
123.7 豊見城市(沖縄県)
122.2 長久手市(愛知県)
116.5 日進市 (愛知県)
115.5 木津川市(京都府)
115.1 滑川町 (埼玉県)
115.0 吉岡町 (群馬県)

高齢者の割合を地域別にプロット

同じく、社会保障・人口問題研究所が公表しているデータ「年齢別人口割合 65歳以上人口」をSISを使用して地図上に表示しました。33_02_65over
※本地図は「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」 結果表3_3 年齢別人口割合 65歳以上人口(国立社会保障・人口問題研究所)を加工して作成しました。

ちなみに、WHO(世界保健機構)や国際連合の定義では、65歳以上人口の割合が7%超で「高齢化社会」、14%超で「高齢社会」、21%超で「超高齢社会」となっています。上記地図は、この指標をもとにグラデーションで表示してみました。紫が濃くなるほど、高齢者の割合が高い地域です。

2040年の推計人口のデータでは、21%の超高齢社会どころか、65歳の高齢者40%超が半数近くとなり、「超超」高齢社会となることがわかります。地図にプロットしてみると、日本は将来人口が減少し、かつ、全ての自治体が高齢者21%以上の「超高齢社会」がやってくることが、よりビジュアルに実感できます。

データ出典:国立社会保障・人口問題研究所
日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計) 結果表1 総人口および指数(平成22年=100とした場合)
日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」 結果表3_3 年齢別人口割合 65歳以上人口