時空の旅 ~空間と時間と人間~ 第11回

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2013年10月6日


今回は光の旅です。

第11回 そして「光」があった

光あれ

空間・時間・人間を旅する空間情報の旅人の私。このたび、海外へのリアル旅行に行き、マサチューセッツ工科大学(MIT) の売店で、素敵なマグカップに出会いました(写真)。 そのマグカップには、こう記されています。

旧約聖書の天地創造物語には「神は言われた。『光あれ。』 こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた」と書いてありますが、光は電磁波の一種ですから、電磁気現象を表すマクスウェルの4つの方程式を使って、神がどのように具体的に電磁波を創り出したかを描いているものです。

いかにも世界に名だたる工科大学が考えそうなことです。 マクスウェル方程式の意味はさっぱり分かりませんが、そのおまじないのような法則に、何とも言えない神秘性と美しさを感じるのは私だけでしょうか?

旧約聖書では天地創造4日目に、神が「大きい光=太陽」と「小さい光=月」に分けたとあります。日本神話でも国生みの神とされるイザナギからアマテラスオオミカミ(太陽)とツクヨミノミコト(月)が生まれています。この空間を形成する要素として、光というのは最初にあるべきものなのですね。

光はいつ生まれたか

光は電磁波の一種なのですが、逆に言えば、あらゆる波長の電磁波のうち、人間の目に見える限られた範囲の波長のものを可視光線(つまり、光)と認識しているのです。目に見える電磁波が「光」なのですね。そしてこの空間には、可視光線以外にもその何倍もの電磁波(つまり、見えない光)が存在しています。紫外線や赤外線、ラジオの電波、X線などもその一部ですね。その見えない電磁波も「光」と考えると、温度のあるものからは必ず電磁波が出ているので、人間の体からも見えない光が常に出ているといえます。
これって、オーラと呼ばれるものや、人の気配を感じさせるものの正体かもしれませんね。

1965年、ベル研究所で空間に漂う電磁波の一つを観測した結果、それが宇宙で最初に放たれた光のなれの果てだということが分かり、それが生まれたのはビッグバンの30万年後の出来事だったのだそうです!
宇宙誕生の後、30万年も光が存在していなかったなんて驚きですが、実は今、宇宙は137億歳なので、30万年と言っても、生まれてから最初に「おぎゃあ・・」と泣くまでの間ぐらいですか・・。

それにしても、現在もこの世界に存在している宇宙最初の光。これを「なれの果て」と呼んだのには理由があります。この電磁波は、見かけの温度が-270℃で、絶対零度 -273℃より3℃高いだけ。これはビッグバン直後の”超”高温から放たれた最初の光が、宇宙の膨張とともに波長が引き伸ばされて”超”低温度になりながらも、137億年経った現在もちゃんと存在し、地球にも届いているというものなのです。う~ん。ますますロマンですね・・。

空間・人間・時間と光

物理の方程式や、とてつもない昔の話で気が遠くなったので、ここで少し現世の光を考えて見ましょう。もちろん、目に見える「光」のお話で。
人間の目には、光によって、モノの形や色を認識することができます。形は暗闇でも手で触って分かるものもありますが、色は光がないと認識できません。
なぜなら、色は光そのものだから。

では光はどこから来るのでしょう? まず光源として思いつくのは、太陽、月、星のように「宇宙の星々」からくるもの、ローソク、たき火や松明のように「火」からくるもの、ホタルやクラゲのように「生き物」から発せられるもの、蛍光灯や電球(最近はLEDか・・)のように人工的に作られたもの。

でも、空間・人間・時間に存在する「光」はそれにとどまりません。 笑顔や笑い声も光源の一つかもしれません。あの人がいると明るくなるね、と言われたいですね。目の光や髪のツヤも大事です。子供は希望の光ですし、未来は常に輝いていてほしいです。光はモノを照らすだけでなく、明るさ、温かさ、生命力、希望をもたらします。

さて、今日の旅を終える前に、ここで一息。キャンプファイヤーの残り火を用意しました。目に見える薪の光と、目に見えない遠赤外線で、身も心も温まっていきませんか?


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