クラウドとは?

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2014年6月2日


今回はクラウドについてご紹介します。

クラウドとは?

クラウドという言葉がコンピュータ用語としてIT業界に登場して数年経ちますが、クラウドとは何?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クラウド(cloud)は元々雲の意味ですが、ここで言うクラウドは「クラウドコンピューティング」の略です。コンピュータネットワーク、特にインターネットの利用形態のことを指します。従来のコンピュータの利用形態では、利用者は手元のPC内にあるソフトウェアやデータを利用していました。クラウドでは、利用者はインターネット上にあるソフトウェアやデータを、ネットワーク経由で手元のPCやスマートフォンで使います。このようなクラウドの形態で提供されるサービスのことを「クラウドサービス」と言います。

クラウドという言葉は、米Google社 エリック・シュミット氏の発言(2006年)に由来するとも、技術者がネットワーク図を作成する際、雲の絵で表わすことに由来するとも言われています。

クラウドの利用例

身近な例では、webメール(Gmail、hotmailなど)やSNS(Facebook、twitterなど)もクラウドサービスの1つと言えます。アドレス帳やメールデータ、コメントや写真などがすべてインターネット上に保存され、メールの送受信や投稿などもインターネット上のアプリケーションを経由して行われます。このようにクラウドサービスを利用すれば、利用者は自宅、会社、学校、外出先など様々な場所のPCやスマートフォンからデータの閲覧や編集、アップロードが可能になります。

クラウドのメリット・デメリット

クラウドサービスを導入すると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?一般的に言われているものを挙げてみました。

メリット

・初期費用がかからない
・従量制課金で無駄のない料金設定となっている
・メンテナンスや管理のコスト、IT担当者の負担を軽減できる

デメリット

・システムのカスタマイズが困難である
・サービスが常に安定的、永続的に提供されるとは限らない
・セキュリティ面で不安がある

クラウドの種類

パブリッククラウドとオンプレミス

クラウドサービスの提供形態としてよく見られるものに、「パブリッククラウド」と「オンプレミス(プライベートクラウド)」があります。これらはサービスが公開される範囲を指し、インターネット上で不特定多数へのサービス公開を行うものをパブリックサービス、企業内ネットワークなど限定された範囲でのサービス公開をオンプレミスと呼びます。

パブリッククラウドはその性質上、インターネット上にそのまま公開されていることが多いのに対し、オンプレミスは広域イーサネット環境やインターネット回線上のVPN接続された環境で提供されます。

パブリッククラウドでは会社のPCや自分のスマートフォンからいつでもどこでも利用できるのに対し、オンプレミスでは会社のPCからは利用できるが、自分のスマートフォンからは利用できない、と考えるとわかりやすいかもしれません。さらに、この2つのクラウドを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」呼ばれるものもあります。この場合、サービスや利用者の使用方法により、多種多様な組み合せが発生します。

SaaS/PaaS/HaaS/IaaSとは?

クラウドコンピューティングは、使用する上での利用形態があります。SaaS/PaaS/HaaS/IaaSと呼ばれるもので、総称としてXaaSと呼ばれます。上記でご紹介したものは、クラウドの利用者寄りの内容でしたが、ここからはクラウドコンピューティングの環境を提供するクラウドサービスプロバイダや、サービスを借りる企業内のシステム管理者(IT担当者)寄りの内容となります。

クラウドコンピューティングは、構築する上で様々な要素を必要とします。
・サービスを提供するソフトウェア
・ソフトウェアを動かすためのOS
・OSが稼動するためのサーバ
・サーバを相互に接続するネットワーク

これらの要素のうち何処までを借り手側が管理するかによって、利用形態が決まります。

SaaS(Software as a Service)

インターネット経由のソフトウェアパッケージが提供されます。借り手側は、ソフトウェアの各種設定を行うことができ、多くの場合、Webブラウザにより管理を行います。

PaaS (Platform as a Service)

インターネット経由のアプリケーション実行用プラットフォーム(OS)が提供されます。借り手側は、プラットフォーム上に使用するソフトウェアやデータベースを構築することができます。このサービスの場合、借り手側はSSH(Secure Shell)やRDP(Remote Desktop Protocol)で管理を行います。

HaaS/IaaS(Hardware as a Service/Infrastruacture as a Service)

インターネット経由のハードウェアやインフラが提供されます。借り手側は、ハードウェア上にインストールするOSや仮想化、共有ディスクなどを自由に構築できます。ハードウェアの構築方法は、提供する企業によって異なります。なお、元々はHaaSという用語が考案されましたが、現在はより包括的な意味のIaaSが取って代わりつつあります。

SaaS/PaaS/HaaS/IaaS

管理の容易さとしては「SaaS > PaaS > HaaS/IaaS」となり、自由度の高さとしては「HaaS/IaaS > PaaS > SaaS」となります。クラウドサービスを導入する場合にこれらを検討し、適切な導入を行うことで便利で管理のしやすいシステムの運用が実現します。