住所検索とは?

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2015年9月24日


今回は住所検索についてご紹介します。

住所検索とは?

GISでの「住所検索」は、入力された住所から該当する地図の位置を画面に表示する機能のことをいいます。

住所検索では、例えば、都道府県名から「神奈川県」を選択したのち、神奈川県内のリストから「川崎市」を選択し、絞りこまれた町名・大字などから「幸区」「大宮町」と順に選択して、最後に番地を指定します。

住所検索例

住所検索例

住所がない?

「住所検索」という機能は、都道府県/市区町村/大字/町名(○丁目)/街区符号(○番)/住居番号(○号)と階層形式でたどっていくと説明しましたが、全国どこでもこのように住所が整備されているとは限りません。家屋が少ない地域や都市部以外では、このような住居表示制度が導入されていない場合があり、町名番地(地番表示)だけの地域もあります。では、住居表示のない地域では、住所検索の階層構造はどのようになっているのでしょうか?

例えば、「○○(大字)1234番地」というように、「町名/街区符号/住居番号」にあたるところが、地番表示の「番地」に置き換わり、さらに「1234番地-1」のような枝番が付くこともあります。

住居表示例

住居表示例

住所検索するには?

GISソフトで住所検索をする場合、どのようにすればいいのでしょうか?

まず、 市販地図または公共の住所データなどから、階層ごとに座標をもった「住所データ」を入手する必要があります。この住所データのソース選びによって、住所検索の座標精度が変わってきます。家屋レベルまで検索するのか、街区表示レベルでよいのかに応じて、ソースを選ぶとよいでしょう。一般に、精度が高いほど、価格も高くなります。

海外の住所表示は?

日本の住所は階層構造になっているとお伝えしましたが、海外でも同じなのでしょうか?

日本の住居表示は、町が数個の街区から構成されている「街区方式」をとっています。旧来からの区画割りを活かしているため、馴染みの地名をそのまま使えるというメリットがある反面、町・番・号の振り方にルールがないため、住所システムがやや複雑という難点があります。

一方、欧米などでは、道路名を単位にした「道路方式」が採用されている場合が多くみられます。道路方式では、すべての道路には決まった名称が付けられており、その多くに通し番号が付いています(例:5th Avenue)。番地は、基点となる道路から離れるにつれて数字が大きくなり、道路の片側が奇数の場合、反対側は偶数になると決められているため、住所の読み方がわかればおよその場所が特定できるというメリットがあります。

街区方式
道路方式
街区方式
道路方式

「道路方式」は、GISシステムにあてはめた場合、始点と終点の情報から計算して番地の位置を求められるので、非常にシンプルで効率がよい方式と言えます。一方、「街区方式」の住所検索を実現するには、より複雑な仕組みが必要となるため、そのあたりが技術者の腕の見せどころと言えるでしょう。

おわりに

現在では当たり前の技術となり、普段何気なく使っている住所検索ですが、検索精度の向上には住所データのソース選びが重要であったり、簡単なように見えても住居表示方式の違いという文化的背景が含まれているなど、技術者たちが努力を重ねて構築したきた結果なのですね。